またーり書き込みしましょ(´・ω・`)

プロローグ『言い伝え』


その昔のことです…

広大な大地に、人が誕生しました。

人は進化と共に、知能と力を得ました。

そしてある時から、人々をまとめ上げる『リーダー』なるものが生まれたのです。

さらに時が経つにつれ、部族の中で誰がリーダーになるか争いが起こりました。

争いはさらに争いを呼び、幾つかの派閥になり、戦いが起こりました。

彼らはお互いを騙し合ったり蹴落としあったり、それはそれは醜い争いでした。

その時の人の『醜い感情』から、魔物が生まれました。

魔族は人の知識を受け継ぎました。魔族は人間より力が強く、賢く、力をつけました。

…そして、人間に危害を与え、とうとう魔物と人間の戦いとなったのです。


人間は一丸となり戦い、最終的には魔物のリーダーはどこかへ消えてゆきました。

魔物が生まれたのは、同じ種族同士で争う人間達を
一つにまとめる為に神が与えたキッカケなのだと、

今でも語られています…。



老人「…というのがこの里に伝わる言い伝えじゃよ。」

少年「へぇー、でもさお爺ちゃん。人間の協調性を取繕う為だけに生まれてきた魔物がかわいそうじゃない?」

老人「そうじゃな…そのおかげで今の人間達が協力出来ておると言われてるがのう…」

少年「それに、魔物って今じゃ人間に住処を奪われたりしてるよね?一緒に暮らしたりとか、出来ないの?」

老人「うむ…力の弱い魔物なら街に行けば共存してる姿を見られるがのぅ…偉い人間と、強い魔物。両者共に、共存という考えはないのじゃ。仮にわしらが共存を訴えても白い目で見られるじゃろうな」

少年「そっかあ…じゃあお爺ちゃん!僕が変えてみせるよ!人間と魔物が暮らせる楽しい世界にさ!!」

老人「フォフォフォ、面白いことを考える子じゃのう。どれ、楽しみに待っておこうかの」



…そして、数ヶ月が経った。
ある日突然。老人は死んだ。
魔物に殺されたのだ。

少年「じ、爺ちゃん……」

神父「……発見された時には魔物に食い荒らされてました」

少年「う…うう……」

少年「うわぁあああああああああん!!」

少年は三日三晩泣いた。
悲しさよりも遥かに強い憎しみの感情を持って泣き続けた。

少年「魔族なんて……嫌いだ!!」

幼き少年の夢は、脆くも数ヶ月で打ち砕かれたのである…

1話『壊された日常』


「うわぁあ、遅刻する!行ってきまーす!」

ヒイラギシティの住宅街に建つ一軒家から、男の子が慌てながら飛び出す。

「いってらっしゃい優也!急げば間に合うわよ、全力ダッシュ!!」

母に見送られながら男の子は学校へと急ぐ。
男の子の名前は真田優也。平木中学に通う中学二年生である。

「はぁッ…はぁッ…昨夜サッカーの試合を遅くまで見たから寝坊しちゃったなー…やっぱ録画してゆっくり見るべきだったかなッ…」

優也は遅刻1分前でギリギリ学校の敷地内に入れた。そしてホームルームが始まる寸前で
教室にたどり着いたのであった。

「優也、もう遅刻かと思ったぞー。」

「やっぱりサッカー見てたんでしょ?」

「彼女は起こしに来なかったのかな?」

クラスメイトに囃し立てられるのを尻目に優也は席についた。

「よく間に合ったわね優也。私も結構ギリギリまで待ってたのに」

「あれ、楓今日来てたのか?」

「遅かったからおいてったわ。あんた何回お母さんに起こされたと思ってるの?」

「……最後に拳骨で叩き起こされたことしか覚えてないや」

「はぁ…あのねー。外から聞こえただけでも7回は怒鳴ってたわよ…よくそんなに起きなかったわね逆に。」

優也の隣の席で話している彼女は桐谷楓。
優也の幼なじみで毎日一緒に登校をしているが今朝は優也の大寝坊に痺れを切らして先に行ってしまったようだ。

「…いやホントにわからなかった。待たせてなんかごめんな楓」

「謝るなら、何回も起こす羽目になったお母さんに謝りなさいよ」

「…帰ったらそうするよ」

ガララッ

「全員席に着けー。日直、号令!」

先生が入って朝のホームルームが始まる。
そして今日もいつも通りの日常が始まろうとしていたその時だった。

ドン…ドン…

「…ねえ、何か揺れてない?」

「地震か?」

「いや……なんか地響きのような」

「だんだん近づいてきていないか?」

「み、みんな机の下に隠れ…

ドガーン!!

次の瞬間、教室の窓が割れる。窓側の生徒は奇跡的に飛び散ったガラスを浴びる事は無く一目散に廊下側へ逃げて行く。

「な、なんだ…!?」

「あ、あれをみろよ…!!」

「……ウソだろ」

窓の外には大量のドラゴンが集まっていた。

2話『逃げ惑う人達』


「さ、騒ぐな!!落ちつけ!」
と先生が呼びかける。

「これが落ち着いてられるか!」
とお調子者の男子。

「なんでドラゴンが街に!?というかなんでわざわざうちの学校に来たのよー!」
とお喋りな女子。

先生が必死に生徒をまとめようとするがパニックになった生徒達は全く聞く耳を持たず騒ぎたてる。

「みんな冷静になって!!急いで列を作って集団で避難するのよ!こういう時の為の避難訓練でしょ!」
と委員長が冷静な指示を出した事により、みるみるうちに列ができる。

「みんな!避難の時のルールを破らず急いで逃げるのよ!!」
叫ぶ委員長。

「…それ『走らない』を破る事にならないか?」

「そこ!喋らない!!いいから早く、廊下に出て…」

ドラゴン「ぎゅるるるあああーー!!!」

ドラゴンから灰色の光線が放たれる。

「ぐわぁあああ!!」

「あ…ああ…身体が…」

「えっ…みんなの身体が石に…」

「これは…石化魔法だ!恐らくあの竜の光線に浴びた人達はこんな風になってしまうみたいだぞっ…!」
と頭のいい男子がいう。

ドラゴンの光線によって先生と委員長を含む列の半分が石化してしまう。まとめ役の人間を失った生徒達はみんな一目散に逃げ出した。

「優也!!早く逃げないと私達も石にされちゃうわよ!!」
楓が叫んだ。

「で、でもみんなを置いてったら…」

「いいから、早く走る!!」
楓に引っ張られそのまま優也は廊下を走り出した。

「廊下の窓からも来てるぞ!!うわっ、校舎が!!」

「落石に気をつけて!!とにかく下に逃げるのよ!!」


「うわぁああ、助けてくれー!!」

「きゃああああ!!」

後ろから逃げ遅れたクラスメイトの悲鳴が聞こえる。

「っ…!みんな…」

「優也、立ち止まっちゃだめよ!!石化した人達を助けようとしても同じ目に遭うだけ!今は逃げるのよ!!」

「あ、あぁ…ごめん、みんな」

「…私だって、みんなを見捨てるのはイヤよ…」

優也と楓はみんなを見捨てて逃げる道を選んだ。…後にこの選択が、良い方向に転がる事を切に願って。



3話『追い詰められた二人』


「ぜぇっ…ぜぇっ…」

「はぁっ…はぁっ…」

崩れ落ちた瓦礫や床に空いた穴をかわしながら、優也と楓は逃げ回る。

「下に降りるわよ!!とにかく外に出れば逃げ道はいくらでもあるわ!」

「あぁ、わかった!」

階段を降り、一階にたどり着いた優也達だったが…

「…ダメだ、昇降口に何匹もドラゴンがいる!!」

「反対側の通路も塞がれてるわ…!!二階に今更戻っても…逃げられっこない!!」

「ど、どうしよう完全に逃げ道が塞がった!!」

「…こうなったらさらに下に降りるしかないわ…!」

「し、下?」

「地下一階よ。普段生徒は立ち入れないけど…こんな非常事態に好き勝手言ってられないわ!!」

「ま、待ってよ楓!!確かに地下しか逃げ場所はないけど…!」

地下への階段を駆け下りる楓。それを追いかける、優也。しかし二人の前に立ちはだかったのは鍵のかかった扉だった…

「くっ、この…開いてよ!開きなさいよッ!!」

「やっぱり…行き止まりッ…!!」

「優也!!この扉こじ開けるわよ!」

「え!?そんな無茶な…」

「無茶でもなんでもいいからやるのよ!!火事場の馬鹿力でなんとしてでも開けるのよ!!」

二人がかりでドアノブを引っ張ったり、ドアを蹴飛ばしたりするが、扉はびくともしなかった。

「ドラゴンの泣き声が直ぐ近くに迫ってる!」

「ああ…!!もうダメだわ!」

「ぎゅるるぁあああーー!!」

ドラゴンから二人にめがけて、石化の光線が放たれる。

「「きゃぁああああああ!!」」

「…………」

「…………」

「……アレ?石化してない」

「一体なにがどうなって…!!」

二人の目の前には一人の老人が立っていた。


4話『謎の仙人』


「…誰?」

「あ、あの光線を防いでるわ…」

完全に腰が抜けてしまった二人。

「…ふぅ、危なかったわい。おぬしらまでやられていたら全滅じゃったな」

「ぜ、全滅って…」

「がぁああう!!」

「他のモンスター達も来たよ…!!」

「…お主ら、下がっておれ」

「ギガブレイズ!!」

手をかざした仙人から、特大の炎が噴き出る。

「グァァアアアアア!!」

「す、すごい爆炎だ…」

「なんなの、あの人…」

「…ふぅ。とりあえず、お主らを狙ってたドラゴンは追い返せたのぅ」

「い、今のは…?」

「今のはギガブレイズ。巨大な炎で敵を一掃する魔法じゃ。」

「…そんな事よりあなた一体何者なのよ!?」

「…うむ、ここじゃ落ち着いて話もできん。一旦帰るとしよう」

「お二人さん、もう少しわしに近寄りなさい」

「「…?」」

「帰還!!」

そう老人が口にした瞬間、眩い光が3人を包み、一瞬にして消えてしまった。


「…えっ!?ここはどこ?」

「何をしたの!?」

「落ち着きなさい。ここはわしの家じゃ。唱えれば一瞬でここに戻れる帰還の魔法を使ったのじゃ」

「すごい…この魔法があれば遅刻しないで済みそう」

「くだらない事考えてないで、このお爺さんに聞くことがあるでしょ!」

「ごめんって…それでお爺さん。まずあなたは何者なんですか?」

「うむ…折り入って話すとしようかのぅ…」

「わしはこの仙人の里で暮らしている仙人たちの一人じゃ。この里では北のはずれに住んでおるから『北方の仙人』と呼ばれておる。」

「…仙人の里?」

「この地に住む人間はある特異な加護が与えられる。それは長寿じゃ。長寿と言っても100歳じゃ生ぬるいぞ?300歳、500歳、1000歳と…。まさに仙人と呼ばれるに相応しいぐらい長く生きるのじゃ」

「す、すごい加護ですね。不老不死に憧れる人が押し寄せて来そう…」

「…やましい心を持つ者は加護を得られん。それにここにおる仙人たちは皆訳ありでな。かくいうわしも様々な事があってここにたどり着いたが…今はそれよりも話すことがある」

「わしはお主達をここへ連れてくるためにあそこへ訪れた訳ではない。…実を言うとあのドラゴンが街を襲うのは予想ができていた。じゃから未然に街を襲撃から防ぐために向かっていたのじゃ」

「…そうなんですか?それじゃあなんであんなギリギリで」

「うむ…"連中"の動きがこちらの予想を上回る早さだったのじゃ」

「…連中?」

「……魔王軍じゃよ」

5話『魔王軍の野望』

長い説明回なので面倒なら飛ばす事をオススメする

「…まず大前提として、この世界は幾多の数の魔王がおるのは知っておるか?」

「…えぇと、授業では教えてくれなかったです」

「わたしは本で読んだことがあるわ、今は世界を脅かすような魔王はいないって書かれてたけど…」

「うむ、大方その通りじゃ。しかし数年ほど前から急激に勢力を増し力をつけた魔王がおる。その名は魔王リヴァ!」

「リヴァ!変わった名前ね」

「町を襲ったのも奴らなの?」

「…魔王リヴァは世界中の魔物を活性化させる巨大な術を発動した。それはほんの数時間前の事じゃ。そしてそれによって魔物が世界中で大暴れ。奴らの計画を円滑に遂行する為の一手だった訳じゃ。」

立ち上がり、部屋の隅を眺めながら語る仙人。

「…しかしお主らの街に人を石化させる龍を送り込んだのは故意的じゃがな」

「え?」
と優也が気の抜けた声を出す。

「…その理由は後で話す。奴はこの世界を魔族の世界にするつもりじゃ。そしてその計画を進めているのをわしらは知っていた」

「…知っていたんですか。さっきもそのような事を言ってましたね」

「うむ、この里にすむ者の力じゃ、邪悪な物の悪意や、存在を感じとることが出来る。じゃから今回お主らを助けられたという訳じゃ」

「ならもっと、未然に根本から防げなかったのかしら」

「無理を言うでない!わしらとて、そう易々と魔物にやられたりはせん…じゃが魔王軍に立ち向かっていくほどの力と軍勢は無い。」

「じゃあどうするつもりだったんですか!」

「策はあった!!…さっきも言うたが連中の動きが予想を上回る早さじゃったから対応が遅れた…完全にこちらのミスなのじゃ…すまななかった。」

「…おじいさんが謝ることではないと思います。とにかくおじいさんは僕らのために動いてくれてたんですね」

「…ところでその策というのがなんなのか知りたいわ」

「…うむ、それはじゃな…勇者を送り出すという事じゃよ」

「「……勇者?」」
二人の声が揃った。

「この里には伝説の剣が存在する。その剣は成人していない未熟ながらも、成熟した考えもできる子供にしか抜けないのじゃ。…年齢で言えばお主らのような。」

「…魔王軍はその情報も手に入れていた。そして万が一計画の障害にならぬように手を打つところまでワシらも予測ができたのじゃ」

「…なんか俺たちが学校に通ってる間に高度な読み合いがあったんだな…」

「この里は聖なる力が働き悪きものは立ち入れなん聖域。打ち破る方法はあるにはあるがとても手間がかかった。…そこで魔王は剣を抜ける対象を潰すことを考えたのじゃ」

「そっちの方が手間がかかりそうな気もするわね…第一この里にも子供くらいいるんじゃないかしら?」

「そんな事は無い。まず一つ目に、この里には子供はいてもいずれも剣を抜けるほど成熟はしておらんかった。二つ目にこの大陸と陸繋であるのはお主らの住んでる大陸、ただ一つ。そこにいる子供さえ剣を抜かなければいよいよ、海を渡り探しに出ねばならん。」

「だ、だから…あの龍を俺たちの街に送り込んだんですか」

「…でもなんでわざわざ石化魔法を使う龍を送ったの?」

「…さぁ、な。何故だかわからぬが連中は必要以上に殺しをしない。今回、世界中がパニックに陥ってる中でも死者は少ないのじゃ」

「…さて、さっきも言うたが剣を抜けるのはお主らのような年齢の子供なのじゃよ…」
そう言いながら仙人は優也達に振り向いた。

6話『聖剣と魔法』

「…そんな期待の込められた目で見つめられても困ります、勇者なんて大それた事俺には…」

「…良いか?おぬしらが剣を抜かねば魔王軍に立ち向かえるものはいない。そしてあの龍によって石化された者達は魔王にしか石化を解くことができぬ。つまりおぬしらにしか救うことが出来ないのじゃ。…家族と友人に会えなくなっても良いのか?」

「………………」

沈黙が続く優也。

「何黙りこくってるのよ!確かにすごく唐突で危険な事だし、今の仙人の説得はどこか卑怯な感じよ。でも、みんなを助けられるんでしょ?なら、やるしかないじゃないの!!」

「……うん。そうだよな。ありがとう楓…仙人。剣はどこにあるんですか?」

「覚悟を決めたか。…うむ、本当にすまない。彼女の言う通り、じゃ。家族や友人をダシにしてすまなかった。必死で手段を選んでられなかった。じゃが本当にお主らしか出来る者がいないのは事実なのじゃ……剣、じゃな。ついてきなさい…」

「…楓、ちょっと卑怯ってのは言いすぎたんじゃないか?この人、すごい恐縮しきっちゃってるよ」

「何よ、本当のことじゃない。あの説得聞いた時、私ほんとはすぐに怒鳴りつけてやりたかったんだから」
怒りをあらわにする楓と、しょんぼりする仙人に挟まれ歩く優也はとても居心地が悪そうだった。

〜数分のち〜
「…ここに、剣があるんですか」

「…うむ。とても大昔、この里ができるよりも前に封印された伝説の剣…」

「聖剣イノーマスじゃ…」

「台に剣が刺さってるわ……これが伝説の剣なのね」

「……大昔というだけあって年代物っぽいな」

「……今まで遊び半分や不純な理由でその剣を抜こうとしては拒まれ今まで抜けたことのない聖剣。……この非常事態で、覚悟を決めたお主なら抜けるはずじゃ」

「……それじゃあ抜きますよ」

「うーん、抜けな……うわぁっ!!きゅ、急に抜けた……」

「案外あっさり抜けたわね……」

「おぉ…見事剣に認められたな!!勇者優也の誕生じゃ!!」

「…剣が抜けたのはいいんだけどさ」

「これ本当に勇者の剣なんですか?古びてるのはわかりますがだいぶ錆び付いているんですけど……」

「その剣は使用者の能力に応じて成長するのじゃ。長い間使われなかった今は力が封印されておるからそのような姿なだけじゃわい」

「成長する剣…なんかすごいわね」

「……次に楓、おぬしには魔法を覚えてもらう。ちなみに今まで魔法経験は?

「魔法?……残念だけどうちの学校では扱ってないし興味もなかったわね……」

「むぅ…(ヒイラギシティが魔法離れした都市とは誠のようじゃの。)では根掘り葉掘り魔法の基礎を教えてやる。」

「魔法は生きとし生けるものすべてが持つ魔力によって生み出される。その魔力は種族や個人によって異なるがいずれも魔法を使い続けることで増量が可能じゃ。…人間族で、今まで魔法を使ってこなかったと考えるとお主らの魔力は低めじゃが…」

「…とりあえず魔法を撃ってみせよう。ファイア!」

手をかざした仙人の手から小さな炎が放たれる。

「おぉー、手から火がでた!」

「さっきの火と比べたら小さいわね」

「あたりまえじゃ!さっきのギガブレイズは上級魔法、今のは初級魔法のファイア。お主の技術的にも魔力量からしても今はファイアしか使えぬ」

「…それじゃあ、撃ってみなさい。手をかざして、ファイアと詠唱するのじゃ。(人に向けないように!)」

「えっと…こうかしら?ファイア!!」

楓の手から仙人と同様に小さな炎が放たれた。

「わっ、本当に出た!!」

「…ちょっといいですか?」

「どうした、優也?」

「こんな簡単に魔法が撃てたら普段でもついうっかり魔法を詠唱してしまうという事が起こり得ると思うんですが…」

「そんなことか…実は魔法を放つ条件は明確に言えば詠唱ではない。魔法を使いたいという意思により魔法は発動される。初心者はそれこそ詠唱という形で魔法を使っておるが上級者の中には瞬時に魔法を使えるように無詠唱で魔法を使うものもおる」

「つまり何も考えずに『ファイア』って言っても魔法は発動しないんですね」

「もし仮にそうじゃなかったら、今の『ファイア』で発動してるはずよ」

「うむ。さぁ、次の魔法に行くとしよう。次はキュアじゃ。対象の傷を癒す回復魔法じゃな。…さっきの怪物から逃げた時に擦りむいた傷があるの。ちょうどいいから自分でかけてみなさい。(今度は手を自分にかざすのじゃ)」

「えっと…キュア!!」

「…すごいわ!ヒリヒリしてた痛みが引いてく!!」

「俺も使ってみよっと…キュア!!……あれ?何も起きないぞ。キュアー!」

「…ふむぅ、優也は回復魔法が不得意なようじゃの」

「え?不得意?」

「魔法にも人によって得意不得意がある。初心者は使えない魔法が多いが不得意な魔法は初級ですら扱えないのじゃ。」

「その点楓の回復力を見る限りでは楓は回復魔法がかなり得意のようじゃ。僧侶に向いてるじゃろう。」

「不得意な魔法は絶対使えないんですか?」

「絶対ではない、が…無理して習得するのも時間の無駄じゃ。自分の得意分野を伸ばした方がいいとワシは考えておる。まぁ使えるに越したことはないがの」

「さて…あとお主らが使えそうな初級魔法は…サンダー、アイス、ウィンド、アースの四つじゃな。名前さえ覚えればいつでも使えるがいざという時、さっきのように不得意な魔法が使えなかったら死に直結する。それぞれ試し撃ちして苦手な魔法がないか確認するのじゃ」

「「はい!!」」

その後、楓はアイスが撃てず、逆に優也はファイア、ウィンドが撃てないことが判明した。


7話『冒険の準備』


「すごいなぁー、魔法って俺たちでも撃てたんだな」

「日常生活で使えれば便利なのになんで教わらないのか不思議だわ」

「……そういえばお主ら、学生服のままじゃのう。それにところどころ破損しておる。よし、これから冒険用の装備を揃えてやろう」

「装備も用意してくれるんですね」

「当たり前じゃろう。剣だけもたせて子供を旅に行かせる程ボケとらんわい」

「ちょっと倉庫から色々持ってくる。お主らはそこで待っておれ」

そう言うと仙人は速度上昇の魔法を自分にかけ颯爽と走って(歩幅的には歩いてますが)行った。

「…………」

「…………」

「……なぁ、楓」

「何?」

「なんか…いきなりこんなことになったけど。一緒に頑張ってみんなを助けよう。これからよろしく」

「なによ、急に改まって。言われなくたって、私達の家族や友達を放っておくわけないわ。それにあのドラゴン今思い返せば腹立ってきたわ!一発ぐらい蹴りを入れときたかった。今度会った時は絶対倒すんだから!」

「なんか恐ろしくもあるし頼もしくもあるな」

「なんか言ったかしら?」

「さあねー」

そんな事を話しているうちに、先程倉庫に行った仙人が戻ってきた。

「待たせたのう。まず楓、おぬしには改めてこれを授けよう」

「これって…杖?」

「うむ。ワシが昔使っていた青水晶の杖じゃ。(ちと古いが)杖を使うと魔法の威力や撃てる数が増える。…といってもこの杖では微増じゃろうが、戦闘には欠かせないじゃろう」

「ありがとうございます。本当に古そうな杖…というか水晶に埃がかぶってるわ。長い間日の目に当たることも無かったのね」

「…では次に冒険用の服を授けるから一人ずつ着替えるがいい。着替え終わるまでどちらかは外で待つぞ」

「じゃあ、楓から着替えなよ」

「わかったわ。…覗いたらファイアで燃やすわよ」

「覗かないよ!というか魔法で脅すなよ…」

〜そして、数分後〜

「二人とも着替え終えたみたいじゃのう。…似合っておるぞ」

「思ったよりなんか地味な服ね…」

「なんですかこの唐草模様の小物入れ?」

「文句を言うでない。…その小物入れはマジックアイテムじゃ。中は異空間に通じてて見た目以上にたくさん物が入りよる。…欠点は入り口より大きい物はつっかえて入らないところじゃな。まぁ硬貨入れにでもするがよい」

「こ、硬貨入れ……」



「そして、旅の資金を少しばかり授ける。…2万円じゃ」

「おぉ、二万…お小遣いだったら結構嬉しいけど、旅の資金としては…」

「安いわね」

「こら、わしのなけなしのお金じゃぞ。…資金はモンスターを倒せばアイテムがドロップする。それを売って繋ぐのじゃ。…というかそれすらできぬとなると、魔王を倒すのも無理じゃろう」

「…これで渡すべきものは全て渡したのう。そうじゃ、これからお主らが倒すべき魔王の所在地じゃが…実は行き方が見つかっておらん」

「え?」

「魔王の城に向かおうとしたものが沢山おったが成功したのは一つの国の王子だけじゃった。…その人物も帰ってきていないそうじゃ」

「じゃから、まずお主らがすることは各地で活性化した強大なモンスター共を討伐する事じゃ。」

「さっきからしきりにモンスターを倒すようおっしゃってますが俺たちまだモンスターを退治した事ありませんよ」

「なんなら剣を振ることすら初めてじゃないの。」

「そうじゃったな…うむ、今から少しモンスターと実践してみるか。…わしについてきなさい」

そういうと仙人は優也たちを連れて里のはずれのほうに歩いて行った。

〜道中〜

「…そういえばお主らの職業を決めておこうかの」

「…職業?学生ですけど」

「そういうことじゃない。職業とは戦士、魔法使い、僧侶など…それぞれの得意分野に合わせて選択することができるものじゃ。設定する事でその職業の得意な技の能力が上がるのじゃ。後は職業を伝えるだけで自分の役割を明確に素早く伝えることができる。」

「優也は…やはり、勇者かのう。勇者は全体的なステータスと剣技と魔力の上昇の効果がある。」

「楓は…僧侶じゃのう。回復魔法の効果が上がるぞ。」

「他の職業はどんな効果があるんですか?」

「多くあげてもキリがないからさっき言ったものを挙げると戦士は体力と攻撃と防御、魔法使いは魔力と魔法の威力、などがある。」

「へぇ、それらの職業じゃダメなんですか?」

「ダメということはないが…まあワシの感じたところではおぬしらは勇者と僧侶が一番合うと思っただけじゃ。素直に従っておいて損はないじゃろう」

「肝心の職業の変え方じゃが魔法の時と同じようにジョブチェンジと詠唱した後に変更したい職業を叫べば変えられる。…何度でも変更可能じゃが一度変えた後はしばらくは変えられないから気をつけるのじゃ」

「わかりました。…ジョブチェンジ!…勇者!!」

優也が光輝く。

「…おぉ、なんか少しだけ体が軽くなった気がする!!」

「能力上昇によって素早さが微増したからじゃのう。」

「私も行くわ。ジョブチェンジ!僧侶!!」

楓も光り輝く。

「……特に、変わったところはないわね」

「僧侶は回復量増加じゃから実感はまだわかぬじゃろうな」

そんなこんなで職業を決めつつ、15分ほど歩いたところで優也たちはモンスターに遭遇した。

8話『初めての戦闘』


「ギギィ…」

「…あ!あれはなに?」

「…あれはゴブリンじゃな。一般人じゃ太刀打ちできぬモンスターじゃが…武器と魔法が使えるお主らならいい勝負になるじゃろうて」

「ギィー!!」

「襲いかかって来たぞ!!」

「さあ、おぬしら!!戦ってみせい!」

ゴブリンは楓の方にめがけて突進していく。

「…なによ、女の私が弱いとでも思ったのかしら?残念だったわね…ファイアー!!」

ボォオオ!!

「ギャァー!!」

「中々の魔法じゃ。初めての戦闘にしてはやるのう」

炎を浴びて倒れたゴブリン。

「…倒したの?」

「いや、まだじゃ!モンスターを甘く見るでない」

「…ギィ!!ギェアー!!」

「まだダメだった様ね!…とぉお!!」

楓の魔法……ではなく杖の水晶がゴブリンの頭にクリーンヒット。




「ギェァア!!」

ゴブリンは倒れて光となって消えていった。

「……いや、それ魔法の杖じゃぞ?鈍器に使うか普通。(しかも僧侶が)」

「なんか魔法をちんたら撃ってるよりこれで殴ったほうが早い気がして来たわ」

「そんなことしておったらいつか水晶壊れるぞ…」

「…それよりも今モンスターが光になって消えましたよね」

「ん、あぁ…忘れておった。モンスターは倒されると肉体が消えて魂が魔界へと帰っていく。魔界は…言うなればモンスター共の生まれ場所じゃな。魔力がある限りモンスターは死ぬ事はなく、魔界で肉体が再構成され復活するのじゃ」

「そ、それ結構重要なんじゃないですか?魔王倒したらまた復活なんていやですよ」

「魔王クラスにもなると復活に必要な魔力は底知れぬ量になるはずじゃ。じゃから倒してすぐ復活などは無い…はずじゃて」

「ほんとかなぁ」

「ギィ!!」「ギェイ!!」

「…さて、話しておるうちにまたゴブリンが来おったぞ。今度は二体じゃ!!」

「今度は俺が行くぞ!!…剣を使うのは初めてだけど…はぁっ!!」

「ギッ!!」

「むぅ、やはり剣は腕が大事になってくるのぅ。やはり初めてじゃと全然切り方が悪いわい」

「ギェー!」

「うわぁっ!!」

ゴブリンに突き飛ばされる優也。

「ちょっと、優也しっかりしなさいよ!…ウィンド!!」

ビュオォー!!

「グェ!!」

風に飛ばされすっ転ぶゴブリン。

「くっ…こんどこそ!!はぁー!!」

「グギャァ!!」

ゴブリンは光となって消えた。

「よし、私もとどめよ。ほっ!!」

ゴンッ

「…だから、杖で殴るなって言われただろ」

「いいのよ、これが私の戦い方なのよ。…それより優也、さっき攻撃受けたでしょ。キュア使ってあげるわ」

「あぁ、ありがとう楓。」

「…おぬしら、初めてにしてはなかなか良い戦いっぷりじゃった。正直わしの期待していた以上じゃった」

「本当ですか?…楓みたいにはうまくいかなかったんだけどな」

「そう落ち込むでない、おぬしらは今日初めて剣と魔法を使った。弱くて当たり前なのじゃよ」

「…しかし現時点では僧侶のはずの楓の方が戦闘において優れておるようじゃな…」

「…本当に僧侶が一番向いてるんですか彼女?」

「あぁ、そのはず…じゃ。多分な」

9話『魔王退治の始まり』


見事、魔物を打ち倒すことに成功した優也と楓はいよいよ、魔王退治の冒険に出ることになった。

〜海底トンネル前〜

「仙人、これは?」

「この大陸とお主らの住むヒイラギシティのある大陸をつなぐたった一つのトンネルじゃ。距離はそう遠くないからここを通って行くがいい」

「わかりました。それで…仙人、まず俺たちが倒すべき活性化したモンスターはどこにいるんですか?」

「ここから一番近いのは…膨大な洞窟のようじゃな。トンネルを抜けて南に進めばある。」

「膨大な洞窟?」

「ムチンという魔物が生息している洞窟じゃ。その近くに村がある、まずはそこに行くがいい」

「わかったわ!…絶対私たち、魔王を倒してくるわ!!」

「いろいろ、ありがとうございました!!」

「うむ、健闘を祈る!!」


仙人に別れを告げて、二人は村を目指し歩く。今ここに、大冒険が始まったのである!!


〜トンネル内〜

「…距離はそう遠くないって言ってたけど結構歩くな」

「そうね…それにあんまり使われてないみたい、ほら、灯りもところどころ壊れてるわ」

二人は三時間ほど歩いた末にようやくトンネルを抜けた。

「結構遠いじゃないのよ!」

「…そういえばあの仙人風魔法で移動速度あげてたな。それでこのトンネルを渡ったから『遠くない』と勘違いしたんじゃないかな」

「あの仙人いろいろ抜けてるわね…今になってあの仙人の言ったことが合ってるのか心配になってきたわ」

「そうだな…。それにしてもすっかり夕暮れだなぁ、早く村を探さないと」

「野宿はあんまりしたくないわ…」

「南に洞窟…そしてその近くに村があるって言ってたからこのまま進めばきっとたどり着くはずだ」

「トンネルを歩いて疲れたけど、急いで向かわないと!!」

そして二人は疲労困憊したまま村についたのだった。

「…ここが仙人の言ってた村なのか?」

「どちらにないにせよ、今日は泊めてもらえないかしら…流石にクタクタだわ」

「……ん?なんかおかしいぞこの村」

「どうしたの、優也?」

「村中になにかが飛び散ってる…ほら、建物にも」

「ジェル状でなんか気持ち悪い…変な村ね、早く宿に行きましょう…」

「危ないぞ、そこのお二人さん!!」

「へ?」

次の瞬間、ジェル状の物体が動き出し、優也たちはモンスターに囲まれていた。

「そいつはムチンだ!!一匹だったらなんともねぇが複数あつまりゃ植物や生物を取り込み消化してしまう恐ろしい魔物だ!!」

「こいつが…ムチン!!村を襲ってるなんて…活性化の影響か?」

「なにがともあれ、さっさと倒すわよ!!」

「あぁ…かかってこい!!」

「ムチィイ!!」

「ファイアよ!!」

楓の詠唱と共に炎が巻き上がる。

「はぁっ!!」

優也は剣を降ってムチンを倒していく。

「おおっ、あのムチンどもを…!」

「すごーい!!」

「こらっ、家の中に隠れてなさい!」

「とどめよ!!」

「サンダー!!」

「はぁあっ!!」

ムチンは全滅した。

「やったやったー!!ムチンが消えたぞー!!」

「ありがとう旅の人〜!!」

「「…………」」

「お、おい!どうしたんだ?」

二人は、敵を倒し終わるのを確認すると疲労により倒れて気を失ってしまった…

10話『手厚い歓迎』


「……ん…」

「優也…起きなさーい!!」

「あぅ…もう昼?」

「いいえ、朝8時よ」

「全然じゃないか…おやすみ」

「おやすみじゃないわよ!昨日アレだけ早寝しておいてまだ寝るの?」

「昨日……あれ…ムチン倒してからどうしたっけ」

「私も気絶しちゃったから覚えてないけど、あれから村の人達が私達をこの家に連れてってくれたみたい。…で、この家は」

「オラの家だ、優也さん」

「あれ、なんで俺の名前を…あなたは?」

「この村の村長さんよ。ムチンを倒したから村長としてお礼したいって」

「ああ、この度はオラ達の村を救ってくださりありがとうございますだ」

「えへへ、それ程でも…」

「照れすぎよ」

「ああ、そうだ。俺たち実は魔王退治に…」

「話は大体楓さんから聞いてますだ優也さん」

「あぁ、それで名前を…」

「優也が起きるの遅かったから。おかげで色々お話ししたわ」

「お二人さん、若いのに災難だったなあ。それにしても自分たちの街を救う為に魔王退治をするとは、オラ感動しただよ」

「昨日の御恩もあるし、オラ達にできることならなんでもいってくだせえ!」

「ありがとうございます。それじゃあお言葉に甘えてまずは…」



「「いただきまーす!!」」

二人の前には村長の奥さんが腕をふるって作った朝ご飯が並んでいる。

「たくさん作ったからいくらでも食べていいだよー」

「やっぱり腹ごしらえは大事だよねっ」

「ご飯食べずに寝ちゃったからすごくお腹空いてたわ」

「あぁ、先に起きたのにわざわざ待っててくれたのか、ありがとう楓」

「別に、ご飯はみんなで揃って食べないといけないのがうちの決まりだからよ。それに一人だけ先に食べてちゃ悪いじゃない」

「ああもう、落ち着いて食べなさいよ、こぼしてるわよ」

「ごめんごめん、…楓は綺麗に食べるなぁ」

「はっはっは、お二人さん賑やかで良いことだ」

村で取れた作物と山の幸を二人はとことん堪能した。


「ごちそうさま。…それにしても、いつからこの村はムチンに襲われてたんですか?」

「おとといからだ。いんや、本当にあのムチンどもが居なくなるのを待っていたら何日かかったことか…改めて礼を言わせてもらうだよ」

「とにかく、ムチンが村を襲ってた以上、また襲われる可能性がありそうね。早いとこ膨大な洞窟に行って、その原因を突き止めましょう」

「そうだね。村長さん、ご飯ありがとうございました。俺たち、これから膨大な洞窟に向かいます」

「あの洞窟か…ムチン達の根城だが、大丈夫か?昨日村にいたのだけでもかなりの数だぞ?」

「大丈夫!昨日は気絶しちゃったけど、おかげさまで今は元気満タンだからムチン達なんて楽勝よ!」

そう言い放ち、楓と優也は村長の家を出た。

「さて、膨大な洞窟はどっちだっけ」

「…向こうの方ね。来る途中で少し、見えたの」

「よーし、出発だ!」

「…ちょっと、待ってください」

二人に一人の女の子が近づく。

「あら、なぁに?」

「あの、これ…」

女の子は手作りのブレスレットを二つ渡した。

「おとといからね、おうちにずっと入って居なさいってお母さんに言われて。その間に作ったの。助けてくれたお姉ちゃんたちに、あげる」

「へぇ、器用なんだね!とっても上手にできてるよ!」

優也はニッコリ微笑むとブレスレットを腕につけた。

「……あれ?」

「どうしたの…?」

「…楓もつけてみてくれ」

「え?ええ。ありがたく私もつけさせてもらうわ」

楓も受け取ったブレスレットを腕につける。

「……これは」

「お姉ちゃんも…つけ心地悪かったの…?」

「…これ、素材は何で作ったのかしら」

「え?えっとね…お散歩して拾った綺麗な石や木の実…」

「もしかしたら魔力が込められてる石が使われてるわね」

「やっぱりそうなのか、付けたら少し力が湧いてきたんだ」

「ええ、装備することで私達ほんの少し強くなったのかも。この子、すごいわね」

「よくわからないけど…よかったの?」

「うん!ありがとうね。小さなアクセサリー職人さん」

「……!うん!」

…数年後、この村から凄腕のアクセサリー職人が出るが、それはまた別の話である…。
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このページへのコメント

早く更新して

1
Posted by 名無し 2020年08月21日(金) 15:47:40 返信

ドラゴンの群れからよく逃げ切れましたね……
イラストで見ると無理ゲー感しゅごい

1
Posted by 名無し 2020年04月21日(火) 06:01:59 返信

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