またーり書き込みしましょ(´・ω・`)


21話『ザワメキの森の眠れる狼子』


「というわけだから、ザワメキの森に向かうぞ」

そう言って進むジーノに二人はついて行き始めた。

その道中もノイジーウルフが出てきたが

「雄叫びをあげた後は隙が生まれる!そこを狙え!」

「わかった!……はあっ!」

ジーノの的確なアドバイスにより優也達も狼に楽に太刀打ちできるようになっていた。
そして、3人はザワメキの森にたどり着いた。

「…静かなところね」

「ああ。眠れる狼子は辺りの音を静かにする能力を持っているんだ」

「へぇ…あ。あれって…」

「zzz…」

「寝てる…すごい、寝息も聞こえないわ」

「こいつらが、眠れる狼子だ。…日中でもよく寝ているが、起こすと厄介だ」

「じゃあ、起こさないで行けば戦闘は免れる?」

「ああ、それでいければいいんだが…」

「…ぐぅ!!」

突如目を覚まして戦闘態勢になる狼子。

「こいつらは鼻がいい。人間が近くを通るだけで起きちまう!」

「結局戦う事になるのね…ファイア!!」

楓がファイアで先手攻撃をする。しかし。

「……ぐぅっ!!」

「向こうは水を飛ばしてきた!」

狼子の発生させた水魔法で相殺されてしまう。

「気をつけろ!あの水魔法は普通じゃない。催眠作用があるから被ると眠ってしまうんだ」

「また放つ気だな…!」

「…なら、アイスっ!!」

「…っ!!」

優也の出したアイスにより、水魔法を凍らせた。

「…ぐぅぅ!!」

「うわっ!!突進してきた!」

水魔法を封じられ、ツノで突進して来た狼子を剣で受け止める優也。

「はああっ!!」

そして後ろから小槌で眠れる狼子をジーノが仕留めた。

「……以上がこいつらの闘い方だな。これも行動パターンさえ覚えてしまえば脅威はない」

「できれば戦う前に特徴を教えて欲しかったわ」

少し愚痴を漏らす楓。

「そうやってグダグダ説明するより、戦いながら教えた方が早いだろ」

「ジーノって…変なところで大雑把ね」

「何が言いたいんだよ」

「さっきもそうだったけど、前もって情報を教えてくれないじゃない。モンスターと戦うって危険なんだから、知ってるなら先に色々教えて欲しいわ」

「お前なあ…!こっちは、早い所この問題を解決したいんだ。お前達だってモタモタしていたら父さんに村を追い出されちまう。そうだろ?」

「だから色々説明してる暇はないんだよ!それに…お前達は結構普通に戦える。戦闘に入ってから情報を伝えても問題はないだろ」

「そんなに急ぐ事もないでしょ!それにさっきの眠れる狼子の水魔法も、催眠作用があるのを発動してから言ったわよね?もし水を被ってたらどうするつもりだったのよ」

「二人ともいい加減にしてよ!!……ほら、騒ぐから狼が集まってきてる」

「あっ…いつの間に」

「し、しまった…」

「ジーノ、これからはちゃんと伝えるべき情報は先に言って!ジーノは平気だと思うかもしれないけど、俺達初めて会う敵とまともに戦える程、戦うの慣れてないから!てやあっ!」

叱りながら狼子に剣を振りかざす優也。

「…すまなかった。はっ!」

謝りながら狼子を小槌で倒していくジーノ。

「楓も、素直に思った事をすぐ言う癖やめなよっ!それですぐ喧嘩になるんだからさっ!!アイスっ!」

「…ええ!!私も悪かったわっ!…ファイアー!!」

謝りながら炎を出す楓。

「……はぁ、これで全部やっつけたか…?」

「よし、じゃあ…行こ…………う……」

「「「……………………」」」

3人の目の前には、いかにも眠れる狼子達のボス格の様なモンスターが立っていた。

22話『逃げろ!スレプトホーン』


「あ……あの。ジーノさん?」

「な、なんだ」

「アレ……は一体?凄い静かだったから近寄ってるの全く気づかなかったんだけど…」

「……眠れる狼子達のボスだ!逃げるぞ!!」

「やっぱりそうなの!?ちょっ、待って!!」

ボスから逃げ出すジーノ、優也、楓。

「うわあああっ!追ってきてるよ!!」

「あいつはスレプトホーン!!尻尾に乗って浮遊していて、敵を見かけたら素早く迫ってくるんだ!!」

「音に敏感で、静かな森の中で騒がしい物音がすると近寄ってくる!!」

「ちょっと!!それを先に言ってたらあんな大声で言い合いしなかったでしょ!!」

「ああー!!人が複数いるとこういうことも起こるものだったな!!悪かった!」

「ジーノってもしかしてずっと単独で狼達と戦ってきたの?」

「そうだ!…くそ、追いつかれる!!」

ジーノは体の向きを反転させてスレプトホーンに向き合う。

「くらえっ!!」

そして額目掛けて、小槌を振り下ろした。

「…ぐうぅ!」

「…やっぱ殆どダメージ無し、か!!」

「ジーノ!!何やってるの!?」

「足止めだ!構わず、行け!!元はと言えば俺のせいだからな…!」

「…置いてくなんてできない。俺も戦うよ!!」

「馬鹿、このボス狼は俺が昔戦っても」

「どちらにしろ、ここで躓いているようじゃ魔王も、ムチン達の親玉だって倒せやしないよ!」

「…!」

「ええ、その通りね優也!!ドラゴンの時は絶望的な戦力差だったから逃げたけど…今ならきっと!!いけるはずよ…大丈夫!!」

「それに、襲われたのは私のせいでもあるしね…!」

「ちっ、好きにしろ!…………すまないな」

「…と言うわけだ。昔のリベンジ…ここで果たさせてもらう!」

「ぐぅ…!」

「スレプトホーンは激しい水流を使ってくる!!眠れる狼子が使ってたような水で、触れると確実に眠る。あとはあの鋭い角と、素早い立ち回りに要注意しろ!!」

「わかった!!」

「それでいいのよ…ファイア!!」

「ぐぅ!」

自身の周りに水を発生させて炎が通らない。

「周りに水…そうだわ、優也!」

「あぁ!!アイス!!」

「ぐう!!」

しかし素早い動きで交わされてしまう。

「氷魔法で動きを止めるのは無理そうだな…」

「…水が溜まると、一気に飛ばしてくるぞ!!当たらないように木の影に隠れろ!!」

「ぐぉぅっ!!」

バシャバシャ、と音を立て水流が流れて来る。

「…アイス!!」

飛んでくる水を凍らせて防ぐ。

「いいぞ、液体じゃなければ眠気成分は当たらない!眠れる狼子との戦いが活きてるな」

「でも、攻撃が当たらない…当たる前に避けられちゃう!」

「……なら逃げ場を塞ぐのはどうだ?あいつは浮いてはいるが上空から逃げ出せる程浮く事はできない!」

「なるほどね…わかったわ!!アース!」

楓は土魔法で地面を盛り上げる。

「もっともっと!!アース!!アース!!」

土の山が出来上がり、スレプトホーンを囲う。

「…ぐるぅ!」

しかし、水流によって吹き飛ばされてしまった。

「くっ…簡単にはいかないわね!!」

23話『窮鼠猫を噛む』


「…はぁっ!!」

優也が剣を振る。

「ぐ…!」

鋭いツノで軽く受け止められてしまった。

「あいつに真正面から行くのはダメだな…回り込むしかない」

ジーノは後ろに回り込み小槌を振りかざそうとする。

「…がるぅ!」

「ぐわああっ!」

しかし素早く後ろを振り向いてツノで弾き飛ばされてしまった。

「ジーノ!!大丈夫!?血が出てる!」

「あ、ああ…チッ、少し手を切られた」

「食らいなさい、サンダー!!」

「…ぐぅ!」

「割と効いてる?」

「どうやら全身水を纏ってるから電気はよく通るみたいね…!」

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