またーり書き込みしましょ(´・ω・`)

注意

  • 知ってるかもしれないキャラの名前が出てくると思いますが、設定は全てこの小説オリジナルのものです。
  • セリフはどちらかというと少ないので見てて退屈になるかもしれません。
  • 未完成ですが、長編になるのでちょくちょく更新します

執筆

Dainsrief(元D.K.)





















本編

 202x年。
 この物語は後に様々なロックバンドに影響を与えることになる伝説のロックバンド「GenesiS」が如何にして結成され、如何にして伝説といわれるまで上り詰めたかを綴ったものである。
1

 時は遡り、201y年5月。場所は東京都のとある私立高校。高校1年生である拳田は、部活動見学に来ていた。
 彼のことについて軽く説明をしておくと、彼は生まれつき金髪碧眼のイギリス系日本人で、5歳に日本へ来る。彼は4歳の時から父に買ってもらったエレキギターを触り始め、現在はそのそのエレキギターの魅力を自分のスタイルで我が物にしている。彼は中学校時代、1年の時のみ音楽部でバンドを組んでいた。バンドの内容はRADWIMPSのコピーバンドで、その中で彼はボーカルとギター、つまりRADWIMPSでいうところの野田 洋次郎と全く同じパートを担当していた。
 彼は部やバンドの中でもとりわけ技術面などのレベルが高かったが、元々イギリスのバンド音楽を聴いていたためか、QueenやBeatles、他にもNirvanaやOasisなどに影響を受けていたため、「この先僕みたいな英国人が君たちと同じ土俵に立っていいのか不安だ」、「僕は日本のロックの良さも未だに分かっていない、Wimps(意気地なし)なんだ」と、自身の音楽の方向性の違いを気にして、ファンや部員に惜しまれながらも部とバンドを3学期になってから脱退する。以降は科学部に入りギターやベースのアンプを作るためにひたすら電気工学を勉強し、実際にアンプを4台作成した。高校は私立の普通校を推薦で受験。そして合格して現在に至る。

 以上の経歴があってか、彼は今まで音楽に関わりがあることをすることが目的であったため、運動部に入ろうとは全く考えていなかった。中学の時だって、バンドで活躍したかったために音楽部へ、アンプなどの機材を作りたかったため科学部へ入ったのだから。
 彼は部活動紹介のパンフレットを見ながら、自分の入りたい部活について考えていた。高校でもひたすら電気工学を学んでいるだけでいいか、それとももう一度バンドをやるか...そう考えながらパンフレットのページをめくると、ある一文に目が留まった。
「軽音楽部...様々なバンドを組んでいます。現在「JACK」ではブライアン・メイ的なギタリストを募集。」ブライアン・メイとは、イギリスのロックバンド「QUEEN」にいる、オールハンドメイドギター「レッド・スペシャル」を片手に様々なスタジアムを沸かせた伝説のギタリストである。拳田はこれを見て、「自分の思ってるようなバンドができるかもしれない」と思った。そして、直ぐに活動場所である第二音楽室に向かった。
2

 第二音楽室では色んなバンドがそれぞれ固まって練習をしていた。拳田の気にかけていたバンドの「JACK」は入り口を入ってすぐ右で練習をしていた。彼はそのバンドのメンバーのドラムを担当している人に声をかけた。
「すみません。JACKってここであってますか」彼は様々なバンドが練習しているので、騒音でかき消されないよう大声で言った。
すると、そのメンバーはスローンから降り、制服の胸元からメモ帳と赤ペンを出したかと思えば、メモ帳から紙を一枚取り出し、ささっとこう書き綴った。
『ここでは筆談でのやり取りが一般的だ』それを見せた彼は紙をもう一枚取り出し拳田に渡した。拳田もペンをズボンのポケットから取り出してメンバーと筆談をした。
『なぜ筆談を?』
『見ればわかる通り、色んなバンドが練習しているからさ.そんな中で大声でしゃべるのは疲れるし伝わりづらいからね.』

『僕は江野 悟.読みは「こうの さとる」.JACKのドラムでコーラスもしている.変声期を超えても声が高いからコーラスをやってるんだけど、今は筆談だし伝わらないよね、ごめん.ちなみに好きなQUEENの曲は「Keep Yourself Alive」.君も自己紹介してもらえるかな.』

『拳田です.イギリスと日本のハーフでギターが得意です.よく聞くバンドはQUEENBeatlesで、好きな曲は「Stone Cold Crazy」です.』

『ありがとう.君に質問するね、ここに話しかけた理由は?』

『パンフレットを見ました』

『なるほど、君は僕らの求めてるギタリストになれるかもしれないね』

『うちはQUEENのコピーバンドをしている、メンバーにベースとドラムとボーカルがいるんだが、あいにくギターがいなくて...』

『君はQUEENが好きでギターが得意ときた、それならまさしく適材かもしれない』

『一応聞きたいんですが、ここの他にはどんなバンドがいるんですか?』

『そうだな、ひな壇で練習してる派手な格好をした集団は「Amatias」っていうV系のバンドで、全員埼玉県出身らしい』

『その裏にいるのが「Lovers」っていうバンド.レゲエをしてる』

『僕らとは反対にいるのが最近できた「Hurtlings」ってジャズバンド.女の子だけしかいないのが特徴で、サウンドも甘い感じ.』

『恐らくバンド名の綴りを間違えたんだろうな、「Hurtling」だと「猪突猛進」って意味になる.「Heartrings」で「ハートの指輪」って意味になるんだ』

『話がそれたね、黒板の近くにいるのが「Memories」.今この高校で人気のバンドさ』

『僕らを含めて現在6つのバンドがある』

『なるほど』

『僕ら以外で気になったバンドはある?』

『どれも気にはならなかったのですが、Amatiasの人たちが全員埼玉県出身なのが驚きました』

『Amatiasの彼らは全員小学校からの付き合いらしくて、高校もどういうわけか一緒にここを受験したんだそうだ』

『みんな音楽部上がりで、受験理由は「ここがいい機材を使っているから」なんだそうだ』

『でも7割ほど自費で買い足してる、僕が1年の時からこのバンドができたけど、そのときはかなりシンプルなセッティングだったからね.』

『へぇ、金持ちなんですね...』

『まぁ、みんなで出し合ってるらしいからね』

『話を戻そう、君は僕らのバンドに入りたいのかい?』

『そのつもりです』

『分かった、君をJACKのギタリストにしよう』
『実は見学に来てくれた子は何人かいるんだが、どれも他のバンドに引っ張られたかただの冷やかしに来ただけのどちらかだ』

『そんな中で君みたいなギタリストが来てくれることを望んでいた』

『有難うございます』

『明日から自分の持ってるギターを持ってきてくれ.練習を始める.』

『分かりました』

『ちなみに聞くけど好きなリフは?』

『「Another One Bites The Dust」の途中のカッティングです』

こうして、拳田は「JACK」のギタリストとして、軽音楽部に入ることになった。

3

「僕たちに新しい仲間が入った、紹介しよう」
 部活動見学から翌日の午後4時。部活動の活動時間である中、「JACK」のメンバーは屋上に集まっていた。「JACK」は拳田含め4人で構成されている、QUEENのコピーバンドだ。彼らは屋上の柵の近くで話をしていた。
 拳田は「JACK」のメンバーである二人の先輩を見ていた。一人は長髪で制服を着崩している前歯が大きい男性、もう一人は黒ぶちの眼鏡をかけているベリーショートの男性だ。拳田は軽く礼をした後、自己紹介を始めた。
「これからここのバンドでギターをさせてもらう、拳田です。中学時代に電気工学を学んで、アンプを何台か作ったことがあります」すると、彼の隣から、江野が口をはさんだ。
「彼のアンプは音楽室にすでに置いてあるらしい。どうやら朝早くから持ってきて準備したんだそうだ」それを聞いて、拳田は頷いた。
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