またーり書き込みしましょ(´・ω・`)

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概要

※このSSは全員が擬人化してます。擬カビシリーズなので注意でござーる。



VS.ゼロツー1

リップルスターに巣食う闇の主を倒したカービィとその仲間たち。以前、この星はクリスタルを狙うダークマター一族に侵略されていた。ポップスターの様にのどかで平和な星は突如として光を喪い闇に覆われ、星には絶望だけが残された。
この星に住まう妖精たちは宇宙から差し込む光を糧として生きている。その生命にも等しい光を闇に奪われた妖精たちは生きる気力を喪い、死人の様に動くだけの生きる屍と化した。
侵略を受ける前、リップルスターの女王は側近だったリボンにクリスタルを託して宇宙へ逃がした。それをダークリムル、リムロ、リムラの3体のダークマターが追う。執拗な追跡により彼女のクリスタルを砕く事に成功し、闇の主は安堵した。しかしリボンの捕獲には失敗してしまった。これが原因となり、ポップスターに逃れたリボンはカービィ、デデデ、ワドルディ、アドレーヌと共に宇宙を旅し、クリスタルの欠片を集め、リップルスターへと向う。
闇の主の正体はミラクルマターだった。あらゆる属性を司り、強大な魔術を使う、多眼の恐ろしき怪物。だがカービィは闇の主たるミラクルマター倒した。これにて一件落着と思われたが、そこには真の闇の主が存在していた。そしてクリスタルの光はなんとリップルスターの女王を貫いたのだ。

?「ぐおおおおおおおおお!お、おのれぇぇぇ!!」

その黒い霧は絶叫と共に飛び出すと宇宙へ向かい、巨大な黒い星を形成した。

デデデ「な、何だありゃあ!」
ワド「ミラクルマターを倒して終わりじゃ無かったんすか!?」
アド「まさか…さっきリップルスターから飛び出て爆散した闇はカモフラージュだったの?」
リボン「何でしょう…最初に襲来した闇よりも遥かに強い闇と身を悪意を感じます」
デデデ「けっ、汚え野郎だぜ。クリスタルがなきゃオレたちは取り憑いていた“アイツ”にハメられる可能性があった訳か…」

仲間達も長い旅路と死闘の末に倒したと思われた元凶が撒き餌でしか無かった事には流石にうんざりした。だがそれ以上にうんざりとした感情を燃料とし、アイツをぶっ飛ばしてやろうという闘志が燃え上がるのだった。
 
カービィ「うん。でもぼく達が此処まで来たらやる事は一つだ!」
「「「「とにかくアイツをぶっ飛ばす!!」」」」
デデデ「…とは言ったものの、どうやってあの星へ行く?」

デデデが示したのは元凶が生み出したファイナルスターへどう行くかだった。

カービィ「心配ご無用さ!こんな事もあろうかと…買っていたんだよ」
デデデ「おま、そりゃ携帯じゃねえか!」
アド「さっすがカーくん!準備がいいねえ!」
カービィ「しもしも〜?…あぁ、もっと早く来てくれまっか?…え、あと10分かかるぅ?……早くせえ言うとんじゃボケっ!!」
ワド「うわ…携帯持つと人変わるタイプだ…」

ボケなのか本気なのか分からないワープスターとのやり取りを経て、ワープスターがやって来るとカービィ達は意を決してファイナルスターへ乗り込むのだった。

カービィ「う…暗いな。皆気を付けて。足場が酷いし狭い。足を滑らせたら終わりだよ」
デデデ「よっ…うわっ!…危ねえ〜ぎりぎりセーフ…」
アド「腹減ったとか何とか言って食べすぎるからだよ旦那。ポップスターから旅立った時からふた周りくらい大きくなってるじゃん」
デデデ「うっせーな!この腹には夢と希望が詰まってんだよ!」
ワド「そんなふざけてる場合じゃないでしょうに…しかし不気味っスね…敵の本拠地なのに敵が殆どいない」

ワドルディの指摘通り敵は殆どいなかった。雑魚敵であるエヌゼットが所々にいるだけで、余りにも異質な、それこそデデデ城にも劣るザル警備はこれから起こる嵐の前の静けさのようだった。

リボン「カービィさん、何かが起きそうな前兆というか…凄い胸騒ぎがするんです」
カービィ「ぼくもだよ。ミラクルマター戦の前は、やってやるぞ!って燃えたけど、今の心境はまるで逆なんだ」
リボン「…」

カービィはピンクの髪を指に無意識に絡ませながら歩いていた。リボンは彼女の歩に合わせる様に飛んでいる。その両手にはクリスタルがあり、ぬいぐるみのように強く抱き締めていた。

カービィ「…」

ただ黙って先へ。その先へ。掻き分けるように暗く重いその道を強く踏みしめていく。気づけば2人の先には足場は無かった。此処が終着点。そして上。

何かいる。

?「カービィ、そしてリボン。上に来なさいな」

声が響く。嘲笑う様な含み笑いをした声。きっと奴は先程までの動向をテレビでも見るかのように観察していたのだろう。

カービィ「此処じゃあワープスターは使えない…リボン、君の力を借りたい」
リボン「…えぇ!勿論です!こう見えてリップルスターで一番のスピードを持ちますから!」

自分を鼓舞するように胸を張り、カービィに頷いて見せる。この星ではファイナルスターの環境によるものかワープスターは長時間飛べないのである。言わずもがなホバリングでは機動力不足。つまりリボンだけが頼りなのだ。

カービィ「行こうか。今度こそ、全てを終わらせる為に」
リボン「はい!」

リボンはカービィの背中側へ周り、彼女を掴んで飛び上がる。急速に。闇の中心を目指し進む。暫く飛んでいると開けた場所へ出た。

?「ごきげんよう。カービィ。リボン。此処までやるとは完全に予想外だった」

その場所に闇の真の主はいた。

リボン「な…!」

その顔は余りにも似過ぎていた。

カービィ「悪趣味な変装はやめろ!何故お前がリップルスターの女王の顔をしている!?」

そう。リボンが住む星の女王。そして眼の前の存在が憑依していたのも彼女だった。しかし眼の前のそれはあっけからんと答える。

?「あら失礼ね。本当の姿なんだけど?そう言われると少し腹が立つわね」
リボン「くっ…」
カービィ「…悪かったよ。だとしたらお前は誰だ?何故クリスタルを奪おうとした?答えろ!」
?「私はゼロツー。ゼロを知っているかしら?私はゼロの妹よ」
カービィ&リボン「「!!」」

その言葉を聞いた瞬間、カービィの顔色が変わる。リボンも同じであった。

ゼロ。宇宙の帝王。数多のダークマター一族を従え、今や宇宙最強とすら呼ばれる存在。太古の昔、銀河戦士団により封印された筈だったが、何かしらにより蘇っていたのだ。

カービィ「そうか。メタナイトから聞かされていたけど、ゼルーギルが言っていた四天王の最後…あのお方の血筋ってのは…」
ゼロツー「私よ」

ダークマター四天王。イージス、ティターン、ゼルーギル。イージスはカービィが、ティターンはデデデ、ゼルーギルはメタナイト。3人其々がミラクルマターにも劣らない程の強さを備えた怪物だった。だからこそ四天王最後の存在だという事実はカービィを戦慄させるには充分だった。

ゼロツー「さっきまでの威勢はどうしたの?」
カービィ「リボン…ぼくに命を預けて欲しい」
リボン「カービィさん…分かりました!私で良ければ!」

リボンはそのクリスタルをカービィへ手渡す。

ゼロツー「クリスタル…光の力を増幅させ、退魔の神器と変化しうるもの……」

クリスタルは二股に分かれたトライデントの如き武器と化し、闇の中においても負けぬ程のまばゆい光を発している。ゼロツーはこれを恐れ、ゼロの命によりリップルスターへと侵略したのだ。しかし今、その神器が解放され、ゼロツーへと牙をむく。

ゼロツー「けど…クリスタルの力を得た所で私を倒せるとは…」
カービィ「来る…!」

ゼロツーが一気に接近する。カービィへの接近は一瞬であり、いきなり彼女の顔へ、身体を捻り廻し蹴りを繰り出す…かと思われた。

カービィ「ぐぼっ…!」
リボン「ぐ…ぅうううっ!」

カービィはいきなり蹴り飛ばされ、リボンは必死に止めようとする。その幼く細い身体からは想像もつかない鋼鉄の鞭、或いはハンマーの様な一撃がカービィの脇腹へ突き刺さったのだ

リボン「大丈夫ですか!?」
カービィ「無問題さ!
リボン「良かった…」
カービィ「廻し蹴りに見せかけた(くっ…強がってはみたものの…いきなり肋骨が何本か砕けたぞ……)」
ゼロツー「シャパデコシャス。いきなり喰らっちゃうなんて…先が思いやられるわねえ?」
カービィ「余計なお世話!それが隙になってるよ!」

カービィはクリスタルの槍を突き刺しにかかる。突っ込む途中、クリスタルの弾幕を放ちながら僅かな隙を狙って彼女を貫こうとしていた。

ゼロツー「鬱陶しい小細工ね!」

ゼロツーは弾幕を避けながら前傾姿勢となる

カービィ「(何が来る!)」
ゼロツー「砕けろ!!」
カービィ「(回転…いや、これは…)」

カービィも数多の激闘を繰り広げた戦士だ。それをフェイントだと見抜き、ゼロツーのアルマーダと見せかけたマルテーロをギリギリで躱し、槍を脇腹へ突き刺す。

ゼロツー「ぐほっ…!」
カービィ「さっきの言葉、そのまま返すよ!」
ゼロツー「調子に乗らない事ね!(傷が癒えない…受けるのはやはり危険だわ…)」

ゼロツーは距離を取り、ミラクルマターの残骸を呼び出す。それを取り込むと、彼女は熱波を放ちながら猛火を繰り出す。

カービィ「バーニング!」
リボン「しかもミラクルマターのバーニングより威力が上!」
ゼロツー「アイツに力を与えたのは私。オリジナルが強いのは当たり前でしょ?」

カービィはリボンへ指示を出し、即座に射程圏内から抜け出す。だがゼロツーはそれを繰り出しながら片手を掲げて巨大な火球を作り始める。
 
カービィ「凄い熱量…!リボン、距離を!」
リボン「はい!(羽根が焼けるように痛い……薄いからでしょうか…でも負けません!)」
ゼロツー「塵になれ!!」
カービィ「!?…リボン、これじゃあ危ない!!」

推定100mはあるだろう火球が猛然と迫る。だが何と、リボンは必死の飛翔で敢えて真っ直ぐ軌道で飛んだ。

カービィ「待て待て!気でも狂ったのかい!?」
リボン「く…熱い……カービィさん、少しいいですか?」
カービィ「なに!?」

羽根の先端が焼け落ちて激痛が走ろうと飛ぶ。その中でリボンは彼女に囁いた。

ゼロツー「バカね!死ぬ気!?」
リボン「(カービィさん!投げます!)」
カービィ「(…分かった!)」

リボンは途中でカービィを放り投げる。本来なら二人とも焼け落ちて即死だが、スピードに加えてリボンが投げた事による加速、そしてカービィが槍を構えて突き出した事により太陽の中心を穿ちながら熱波すらもかき分けてゼロツーへの突破口となった。

ゼロツー「バーニングカッター…さぁ来なさい!」
カービィ「予測はしてたけど…ミックスまでするか!でも…」
ゼロツー「なに!?」
カービィ「クリスタルの力は属性を取り込んで力に変える!」
ゼロツー「ぐ…」

鍔迫り合いが起きる。だがクリスタルは彼女の纏っていた炎を吸い上げてさらなる火力を出し、ゼロツーの剣と激しい火花を散らす。しかし…

ゼロツー「…敢えて流そうかしら」
カービィ「な…ぐおっ!」

ゼロツーは剣でいきなりカービィの槍を滑らせ、体勢が崩れた所へ頭突きを見舞う。その威力たるやデデデのハンマーをノーガードで食らった様な感覚を与え、脳内で嫌な音が鳴る。

カービィ「(頭蓋骨にヒビが入った…デデデのハンマーみたいだ!)」
ゼロツー「効いたでしょう?さっきのは想定外だったわ…でももうタネは分かった」
カービィ「最後の四天王…簡単には行かないか」
ゼロツー「足掻けるだけ足掻きなさい。その方が後悔もなく死ねるでしょうし」

まだ決戦は始まったばかりだ。

VS.ゼロツー2

カービィ「(なんて威力だ…ミラクルマターの能力に格闘テクニックまである……)」

カービィは内心焦っていた。技を破りはするもののその引き出しはまだまだある。しかも格闘技まで残している。カービィは辟易していた。

ゼロツー「攻めあぐねているみたいね。なら焦らしてあげるわ」
カービィ「(くっ…待っていてはキリがない)」

ゼロツーは腕を組んでカービィとリボンの出方を伺っていた。

リボン「根比べですね…」
カービィ「うん。参った…」
ゼロツー「ふんふふん♪ふん♪ふん♪」

ゼロツーは余裕綽々とボム×スパークの光球でお手玉をしながら遊びだす。回す毎にその光球は増えていき、ゼロツーはそれを一つの巨大な光球へ合成させた。

ゼロツー「出来上がり…」
カービィ「(何をする気だ?)」
リボン「!カービィさん!!」
ゼロツー「烈蹴ゥゥ紫炎弾!!」

その光球をゼロツーが蹴り飛ばすと無数の光球に分裂し、霰の様に小型の光球が二人を襲う。

リボン「わ!…くぅ…!スピードが……」
カービィ「リボン!(捌ききれない!)」
ゼロツー「ふひっ…」

ゼロツーが弾幕の合間を縫いながら、クリスタルの槍で光球を捌くカービィに向かい、掌底を顎へ繰り出す。

カービィ「がふぁっ!!」
ゼロツー「へっ…!」

そして鳩尾へ肘打ち。カービィが血を吐く。

カービィ「ごふぉおあっ…!!」
ゼロツー「ネリチャギ…」

カービィが蹲る姿勢になると、ゼロツーは片足を大きく振り上げ、そのままカービィの後頭部に踵落としを炸裂させる。頚椎へ強烈に響き、一時的に身体が麻痺し、鉄槌の如き威力で放たれたそれによりカービィはファイナルスターの地面がある場所へ叩きつけられる。

リボン「カービィさん!!起きて下さい!!ゼロツーが!!」
カービィ「が…あ…っ……(身体が…)」
ゼロツー「死ねーっ!」

ゼロツーが飛び蹴りの姿勢でカービィの頭を踏み抜きにかかる。しかし…

ドゴン!!

ゼロツー「ぐっ!」
デデデ「カービィ…此処は俺に任せとけ。リボン、アイツを看病しとけ。軽度の脳震盪だ。直ぐに戦線復帰出来るだろ。おら、栄養ドリンクも飲ませとけ」
リボン「デデデさん…!」
デデデ「取っておいたマキシムトマト無いの?とか抜かしたら言っておけ。デデデが食っちまったってな!ガハハハハ!」

豪快に笑いながらデデデがハンマーを構えて仁王立ちをする。その顔には怒りと笑顔が混ざっている。

ゼロツー「腕が痺れたよ…宇宙屈指のパワーは伊達じゃないわね」
デデデ「カービィは俺のライバルだ…アイツをぶちのめすのは俺だ!断じててめぇじゃねぇんだよ…!」
ゼロツー「遺言はそれでいい?じゃあ……死ね」

ゼロツーが猛然と突っ込んでいく。自信の現れなのかデデデへ近接戦を仕掛ける。そのスピードは並の者なら動揺するが、デデデは冷静に出方を見極める。

デデデ「バカみてえに早えなオイ(右…からの変則蹴り!…軸足の先が俺に向いた…左足のサマーソルトか!)」
ゼロツー「減らず口を叩けなくしてやるよ」

デデデの読み通り、右脚でのフェイントキックが壁にぶつかる様に跳ね返り、踵が死神のカマとなり首を狙う。だが、デデデはそれを上体を逸らして躱し、繰り出せる左足のサマーソルトに対応。

デデデ「顔面潰れやがれ!!」

サマーソルトをギリギリで躱すとデデデは下段からハンマーをカチ上げる様に繰り出す。丁度、身体が逆転したゼロツーの顔面に当たる位置だった。

ゼロツー「ストーン×ストーン」

ゼロツーの身体が岩に覆われ、デデデのハンマーの威力を無効化しながら吹き飛ぶ。しかし岩が割れ、皺を寄せながら睨みつけていた。

ゼロツー「物理は防げても…衝撃はある程度受けるわね…」
デデデ「大王を舐めんなよ!」

こう見えて細かな技や大王としての洞察力を持つデデデはかなりの戦闘巧者である。荒々しくも剣士の様な精密さとゼロツーも認めるパワーは流石の大王であろう。

デデデ「次は何を見せてくれんだ?酸素野郎」
ゼロツー「遊びはこれまでね」
デデデ「あぁ終わりだな。てめぇがな!」

デデデがハンマーを凄まじい速度で振り抜くと斬撃が発生する。
ハンマーショット。
カービィやメタナイトのソードビームに触発されたデデデは密かに特訓を重ねていた。その威力は大きく速い。

デデデ「どう出る…」
ゼロツー「ふん、遊びはこれまでと…」

ハンマーショットを瞬間移動の様な速度で躱す。

デデデ「そう来ると思ったぜ!ハンマーショットは連発可能なんだよ!」
ゼロツー「で…?」

ゼロツーは気味の悪い笑顔で瞬間移動回避し、同時にズレた眼鏡を直しながら再び瞬間移動回避、そのままデデデの懐へ潜り込む。

デデデ「この…冷笑野郎が…!」

デデデはその冷笑気味な態度に腹が立ったのかハンマーからジェットを展開。彼のハンマーはジェット推進機が内蔵されており、ジェットの激しい風切り音が辺りに轟く。

ゴォォォォ…!!

デデデ「このまま行けば星を一撃で砕く威力になるぜ…ゼロツー、てめぇにこれが受けれるかよ!」

ギュイィィン…!!

ゼロツー「下らない…」
デデデ「触れれば即木っ端微塵だ!くたばりやがれぇぇぇぇ!!」

ブーストにより強化された星をも砕くハンマーが空間ごと押し潰す様にゼロツーへと迫る。しかし…なんと…

ピタ

デデデ「な…っ!?そ、そんな…バカなぁ!!?」
ゼロツー「星が…何だって?」

ゼロツーはそれを掌で軽く止めていた。デデデは力を込めるが、全く無意味だった。ゼロツーは先程よりも桁違いのスピードでデデデの腹へブローをめり込ませる。

デデデ「はや…っ!」

ドゴォォォ゙ォ゙ォ゙!!

デデデ「ごぉぇぇ…っ!!ごぼげぇぇっ!!」

内臓が破裂したかの様な感覚とダメージを与え、デデデは血と吐瀉物を吐き出す。ゼロツーはそのまま頭を掴んで地面に叩きつける。

ゼロツー「何秒で死ぬかなぁ?」

メキメキメキ…ミシミシ……

デデデ「ぐぅぅ…!ぐ…ごぇあぁぁぁぁぁ!!!」

ゼロツーがデデデの頭を掴んでゆっくりと握りつぶしていく。頭蓋骨から音が鳴り、デデデの苦悶の声が木霊する。

ゼロツー「アハハハハハ!どいつもこいつも単純!!少し手加減したら調子付いてさぁ!!ゴミはゴミ箱へ……貴方はゴミ以下にしてあげるわ」

ゼロツーが遂に頭を潰そうとした刹那、今度はワドルディが槍を構えて突進して来る。

ワド「大王様は殺らせない!」
ゼロツー「あら?」

ゼロツーはデデデを敢えてワドルディ目掛けて投げつける。

ゼロツー「自分の手で主君を貫く気?」
ワド「!だ、大王様!!」
ゼロツー「ザコが……アンタじゃ役不足よ」
ワド&デデデ「「ぐああああああああ!!!」」

ゼロツーの放った気弾がぶち当たり爆発。デデデとワドルディは纏めて吹き飛ばされ、ボロ雑巾の様に地面へ伏す。

ゼロツー「さて…カービィは…」

ゼロツーはカービィとリボンの2人を見ていた。

リボン「カービィさん!カービィさん!」
カービィ「…リボン、もう大丈夫だよ」
リボン「ごめんなさい、カービィさんばかりに負担を…」
カービィ「いや、いいんだ。君は側にいてくれるだけでも心強い」

再びクリスタルを手にし、改めて立ち上がる。そこへゼロツーがやって来て首を挟む。

ゼロツー「大丈夫になるまでに2人が犠牲になったけどね」
カービィ「!!?」
ゼロツー「よぉく見なさい?あの2人を」
リボン「で、デデデさん…!ワドルディそん…!」
カービィ「ゼロツー…!!」

カービィはボロ雑巾と化した2人を見るとゼロツーへ怒りを向ける。それだけでは無かった。

ゼロツー「アドレーヌとかいうお絵描き娘もいたわね。小突いたら倒れちゃったわ」

元々アドレーヌは体力が低い。故に今回の冒険は無理をする事が多く、休む事も多かった。そんなアドレーヌがボロボロの状態で倒されていた。

ゼロツー「さて、うるさいの3人が消えて静かになったわ。木偶の坊の大王、金魚の糞のザコ、ただのお絵描き女…あんな役立たずが仲間なんてねえ…」

ゼロツーは嘲笑う様な邪悪な笑みで首切りジェスチャーをする。

カービィ「黙れ…!!お前だけは…お前だけは絶対に殺してやる!!!」
ゼロツー「命乞いにしては上等ね」

カービィがゼロツーと僅かな間合いで激しい連撃を繰り出す。更に地面があるお陰で強く踏み込める。更にリボンも後方援護に回る。

ゼロツー「ふっ!ほっ!遅い!」
カービィ「はぁぁ!…やっ!」
ゼロツー「だから無駄だと言っているわよね!」

バチン!

ゼロツー、身体を捻りいきなり尻尾でカービィの足元を薙ぎ払う。

カービィ「そうは行かないよ!」
ゼロツー「…ふんっ!」
カービィ「やぁっ!」

空中から刺突。ゼロツーが尻尾を軸に回転して刺突を躱し、足は大きな弧を描いて空中にジャンプしたカービィの体勢を崩そうと脚を刈りに出る。

カービィ「あっ!…しまっ!」
ゼロツー「かかった」

ズザァァァァ!!

ゼロツーが妖しく笑うと空中で体勢が崩れて地面に投げ出されたカービィへ異常な速度と距離のスライディングを放ち、再び空中へ吹っ飛ばす。

カービィ「ぎゃっ!」
ゼロツー「これが耐えられて?」

スライディングを途中で止めると同時、片足を軸に猛烈に回転し、彼女を蹴り上げようとした。

ザッ!

ゼロツー「なに!?」
リボン「油断したわね!私だっているのよ!」
ゼロツー「離せ…!」

リボンがその片足へしがみついてゼロツーの行動を妨害する。キレたゼロツーが片足で彼女の頭を何度も踏みつける。

ドッ!

ガッ!

バキッ!

リボン「ぐっ…がっ……ぎぃっ!」
ゼロツー「離せ!このガキ!!」

ガンッ!

ドゴッ!

鉄槌とでも呼べる彼女の脚を何度も食らい、頭が割れて血が出るが、それでもなおリボンは必死に掴み続け、カービィへ叫ぶ。

リボン「カービィさん!今ですよ!」
カービィ「うん!!」

それはカービィが攻撃するには充分過ぎる隙。猛然と彼女の身体目掛けてクリスタルの刺突を繰り出した。

ゼロツー「しまっ…」
カービィ「せやぁぁぁぁ!!!」

ドシュァァァッ!!

ゼロツー「ぐわぁぁぁっ!!」

辛うじて躱したものの、大きく脇腹を抉られ、肉が焦げる様な痛みを与える。リボンも即座に脚を離して抜け出していた。

ゼロツー「ふざけた真似を…」
カービィ「半歩、芯をずらしただと…!」

ゼロツーが脇腹を抑えながら睨みつける。しかし殺意は先程以上のものへ肥大化し、赤い目は見開かれていた。

ゼロツー「殺してやる…殺してやる……!カービィもリボンも…八つ裂きだァァァ!!!」

リボン「くっ…!なんて闇の力なの!?…あれ、ゼロツーは!?」

ドッ!

カービィ「ぐわっ!!」

消えた刹那。ゼロツーの癇癪とも言える叫び声と共にカービィの横っ面へエルボーが炸裂する。

バキィィッ!!

カービィ「ぐおあ…あぁ…」

ゼロツー「いい気味ね!!」

ドガガガガガガ!!!

ゼロツー「アハハハハハハハハ!!!」

吹っ飛び続けるカービィを追跡し、ゼロツーはマシンガンジャブを越える勢いの打撃を叩き込んでいく。
蹴り上げ、殴り、浮かせ、再び叩きつけてバウンド。走りながら華麗なコンボ攻撃を決めていき

ドゴォォン!!

サッカーボールキックでカービィを強く蹴り飛ばし、両手を大きく回しながら闇の気を溜めていく。

ゼロツー「カービィ、今度こそ終わりだ!」

両手を突き出すと光をも飲み込む絶対的な闇の力を凝縮した波動が放たれる。

ゼロツー「白羅滅精!!」

リボン「カービィさぁぁぁぁぁん!!!」

カービィ「(駄目だ……ゼロツーがこんなに強いなんて…もう…身体が……)」

滅びの闇がカービィへどんどん近付いていく。リボンはそれを叫ぶが、カービィは身体を動かしたくても動かせない。ゼロツーは余りに強過ぎた。

カービィ「(ごめん……皆…ぼく…)」

カービィは目を閉じてしまう。

意識が闇に落ちていく。

眼の前の元凶を前にして歯が立たない悔しさ。

自分への情けなさ。

だが…天は彼女を見捨てていなかった。

?「カービィ…カービィよ……」
カービィ「(…だ…誰……?)」

VS.ゼロツー3

気づけばカービィは一面真っ白の世界にたっていた。

?「此処で諦めるのかい?」
カービィ「だ、誰だお前…何でぼくの声が…」

声の主はカービィそっくりの声でカービィへ話しかける。一面白の世界の中にわずかに見えるそれは輪郭までもがカービィに似ていたのだ。

?「なんて言えばいいのかな、簡単に言えばクリスタルの化身ってやつ?」
カービィ「クリスタルの…化身?」
?「そう。完全に使いこなせてないもんだから見てられなかったんだ」

白いそれは飄々と笑いながら答える。まるでいつものカービィの様な、そんな感じさえするそれはクリスタルの力が完全ではない事を指摘する。

カービィ「だって急な戦闘だったし…準備なんてまだ…」
?「甘っまいなぁ。甘々だよ。戦場が態々完全なコンディションを待つとでも?」
カービィ「しょうがないじゃん…」
?「だから私が出たんじゃないか。一つ聞こうか。君の強みはなんだい?」
カービィ「…コピー能力だ」
?「そうか、なら尚更クリスタルの武器化だけではままならん訳だ」

コピー能力。カービィはこれを使いこなす事でこれまでの冒険を乗り越えて来た。そしてコピーを様々な局面で使い分ける頭脳も彼女の強みである。

?「君の強みを知って分かった。なら君が最高の力を発揮出来るよう、私は最適な形で矛となるよ」
カービィ「どうやるのさ」
?「スーパー能力を知ってるかい?」
カービィ「まさか…」

スーパー能力。それは天災にも等しい強大なコピー能力であり、カービィも数える程しか使った事のない能力。

?「本来、コピー能力にはリミッターがある。だが私が一時的に君に宿り、君の力を増幅させれば…それを意図的に取っ払えるのさ」
カービィ「そんな事が可能なのか!?アレは最早自然現象にさえ近いものだぞ!」
?「だから提案してるんじゃないか。君に宿る正義の心…星を守りたい、皆を守りたい、邪悪なる侵略者を倒したい、平和を取り戻す…それだけの強い意志があればそれを増幅させてスーパー能力に変化させられる」

カービィは思い悩んだ末に決心した。眼の前のもう1人のそれに。

カービィ「分かった。君の事を信じる。ぼくはどうなってもいい。だから…頼む!一時の力を!」
?「よし!決まったな!さ、とっととやろう。今の君は大ピンチだからね」

それはカービィ近付いていく。近づくにつれて輪郭がはっきりとし、その姿に色が付く。もう1人のカービィはカービィ本人の胸に掌をくっつける

?「やられたら承知しないからな。がんばれよ」
カービィ「うん!ゼロツーを倒すまで…まだ“つづける”事にするよ」

その言葉を皮切りに2人は混じり合う様に一つの光へ変化していく。それは現実のカービィにも奇跡を齎した。

ゼロツー「終わった」

その時、ゼロツーは既に背を向けて勝利ムードに入っていた。

リボン「カービィさぁぁぁぁぁん!!…逃げて…!!」

リボンまでもがカービィの絶体絶命を確信し、叫ぶしかなかった。

闇の奔流がカービィの目前まで迫る。

しかし…





バシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!




ゼロツー「ん?」




カービィ「やあああああああああっっ!!!!!!!!」




白羅滅精が眩い光に呑まれ、分解される様に空へ舞っていく。その柔らかな光がリボンやデデデ達の傷を癒していく。


デデデ「か、カービィ…!?」
ワド「一体何が……ぼく達の身体まで癒されるような……」
アド「ん……あ…わ、私…あれ…旦那、それにワドも…何があったの?」
デデデ「俺にも分からねえ…一つ言える事は……かつて俺がアイツと初めてやり合った時に似た様な現象が起きている」

デデデは知っていた。カービィは絶体絶命の時こそ真の力を発揮するのだと。そして彼女の正義の心が燃え盛り、ゼロツーを必ず倒せると。

ゼロツー「な…何が起きた!?」
カービィ「ゼロツー。終わりにしよう」

その顔には絶対的な意志と哀れみを宿した眼差しがあった。

ゼロツー「戯言を…!やれるならやってみなさい!」

ゼロツーとカービィはゆっくりとファイナルスター上空へ飛んでいく。

ゼロツー「であっ!」

ゼロツーが先手を取って身体を左右に揺らしながら接近。後方へ回転し、逆側から右脚の蹴りを放つ。

ドカッ!

カービィがそれを受け、ゼロツーの空いた脇腹へ蹴りを見舞う。それを見てゼロツーは即座に身を引く。

ゼロツー「んむぅぅ!!(早い…!アイツの身に何が起きた!?)」

カービィがコピーのもとを取り出す。ソード。

カービィ「頼むよクリスタル!ウルトラソード!!」

そのソードは光に包まれて一気に巨大化していく。カービィは静かな声で彼女へ覚悟を問う。

カービィ「…行くよ」
ゼロツー「そんなデカブツで何が出来る!?隙を晒すだけよ!!」

ゼロツーはそれをデカブツと断じる。カービィは何も言わずウルトラソードでゼロツーへ斬りかかる。

ゼロツー「早い…!!」

ゼロツーはそれを見るやガードを固める。

ガキィン!! 

ズバン!!

ゼロツー「ぐあっ!!」

だが、彼女のガードを容易く破りガードごと彼女を吹き飛ばす。
カービィの追撃は止まらない。巨大化した刃圏からウルトラソードを幾多にも振るう。それを身を翻し、回り、飛翔軌道を変えて懐へ近付いていく。

ゼロツー「(大きな剣の定石。根元辺りは威力が発揮出来ない)」
カービィ「ドラゴストーム!!」

カービィは即座にスーパー能力を切り替え、巨大な龍の炎を解き放つ。

カービィ「はぁぁぁぁっ…!」

ボォォォォォォ!

ゼロツー「何ぃぃ!?こ…こんなもの!」

龍の炎が燃え盛りながら彼女を飲み込まんと大口を空けて噛みつきに来る。ゼロツーもまた凄まじい怪力を以て龍のアギトを抑え込みにかかる。

ギャオオオオオ!!!

ゼロツー「こんなものっ!!こんな…ものぉぉぉおおおお!!」

龍は止まらない。彼女を押し出しながらアギトを閉じて食らわんとしている。ゼロツーもまた掌を壮絶に焼かれ、激痛が走ろうと手を離さない。

ゼロツー「おりゃあああああああっ!!!」

龍のアギトが引き裂かれ、ドラゴストームそのものが2つに分かれてあらぬ方向へ。ファイナルスターから飛び出したそれがリップルスター周辺の衛星を一瞬で溶かす。

カービィ「ドラゴストームを!」

ゼロツーはカービィの僅かな動揺を見てカービィへ突撃していく。

ゼロツー「業ォォォォ雷ィィ…」

バーニング&スパークを脚に纏わせ、迸る炎と雷のエネルギーと共に、弾丸の様に回転飛翔し、スパークの電磁加速も加えながら彼女の首元へ廻し蹴りを放つ。しかし

カービィ「まだ終わっていない!ミラクルゥゥストォォォォム!!」

ゼロツー「刹斬ッ!!」

バッチィィィィン!!
ギャアアアアアス!!

カービィはミラクルビームとドラゴストームを組み合わせ、ゼロツーの業雷刹斬に対抗する。

バチバチバチバチバチバチ……!

ゼロツー「ぬぐぐぐぐぐ……!」
カービィ「う…ぎぎぎ…ぎ…!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴォォッ!!

リボン「きゃっ!地震!?」

激突した2人のエネルギーの余波がファイナルスターを襲う。デデデは壮絶極まる力の衝突を見て冷や汗が止まらない。

デデデ「カービィとゼロツーのパワーが激突した余波だ…!この星でなきゃぶっ飛んでるだろうぜ…」
リボン「!!!」

ファイナルスター全体が震える。振動が空間にまで轟き、ファイナルスター周辺の宇宙空間にまで広がっていく。近隣の惑星の住民達も一時騒然となっていた。

「な、何だ!?いきなり地震か!?」
「こ、この地震…下からじゃない!」

「地震と言うよりも…世界そのものが震えておるようじゃ…」
「長老!如何致します!?」
「もしもの時あらばじゃ…移住の準備をしておけ…」

「おい!崩れるぞおお!!」
「び、ビルが!」
「まずい!工場が崩落して火災が起きている!!」
「住宅街もほぼ全滅です…!」

一方、カービィとゼロツーの力比べは拮抗していた。2人を取り巻くように炎と雷の力場が出来上がる。

ゼロツー「んんんんっ…!!」
カービィ「ぐ…くくくく……くっ…!!!」

力の衝突が相殺へと変わる。2人が吹き飛ばされる。

ゼロツー&カービィ「「チッ!!」」

しかし体勢を即座にもどしたのはゼロツーだった。ゼロツーは一直線に殴りに向う。

ゼロツー「おおおおっ!!」

カービィ「グランドチャンプ!」

カービィもスーパー化したファイターで応戦。

ドカッ!

ドガガガ!

バン!

バビューン!!

ビュババババババ!!

ゼロツー「うっとうしい!…ぐっ!」
カービィ「はあっ!」
ゼロツー「ひぇあああああっ!!!」

バン!ドカッ!ドッ!シュビビビ!!!

カービィ「マシンガンジャブ!!」

ズドドドド!!

ゼロツー「舐めるなああああっ!!」

ドゴゴゴゴゴ!!

カービィのマシンガンジャブとゼロツーのラッシュが交差し、巨大な竜巻を作り出す。

ヒュルルルル…ビュオオオオ!!

ワド「大王様…何が起きてるので?」
デデデ「全く見えねえ……なんちゅうスピードだよ…」

2人の空中戦の軌跡が天の川の様にファイナルスター上空を彩り、互いの拳が激突して空間が歪み、蹴りが衝突すれば轟音を鳴らす。
その現象と音はリップルスターからも確認出来た。

バコォン……ゴロゴロ…バチィン!!バチバチ…

民「女王様…あの星で一体何が……」
女王「恐らくは……壮絶な戦いの余波…でしょう」
民「凄い……」

ドゴォォ!

バシィ!!

ドドドドドド!!

壮絶な打撃戦。カービィがゼロツーの隙を突く。

カービィ「貰ったあ!!ライジングブレェェイク!!」
ゼロツー「ぐおおっ!?…ぬぅあっ!!」

ガシッ!

カービィ「!!?」

ゼロツーが仰け反りながらも彼女を掴む。そして後方へ落ちる様に加速し、バックドロップを仕掛ける。

ゼロツー「脳天砕けろォォォォォォ!!!キィル・ザ・スカイダイブ!!」

ドガァァァ……!

カービィ「ぐっはぁぁっ…!!」
リボン「か、カービィさん!!」

カービィが視線だけを向けてリボンにウィンクして微笑む。ゼロツーは気づかずにニヤリと笑っている。

ゼロツー「ふふふふ…」
カービィ「ぐ…あぁ……」
ゼロツー「何だと…!?」
カービィ「うああああああああっ!!」

カービィが渾身の力で振りほどいてブレーンバスターの体勢へ移行する。

デデデ「コピー能力が解けている…!」
アド「なんて底力なの…カーくん…!」
ワド「カービィさん!決めてしまって下さい!!」

カービィ「皆!決めてしまっていいかな!?」

カービィが4人に合の手を求める。

「「「「いいともぉぉ!!」」」」

カービィ「せりゃああああああ!!友情のブレーンバスターだぁあああああ!!」

バゴォォォォォーン…!!!

カービィの放ったブレーンバスターが地面に巨大なクレーターを作り出す。

ガラガラガラ…

カービィ「はぁ……はぁ…スーパー能力は……やっぱり身体を…使うな…」

手応えはあった。ゼロツーはダウンし、力が抜けていた。

デデデ「や…やった……のか…?」
カービィ「へ…へへ!やったよ…!手応えはあったから…ね!」

カービィは笑顔を作りながらデデデ達の方へ向う。

アド「やったぁ!カーくんのアレ、これまでの技の中で一番じゃない!?」
ワド「奇跡の逆転ファイト!見てて感動したっスよ!」

すっかりお祝いムードになっていたカービィ達。しかしその喜びは一瞬にして絶望へ変わった。

グシャァッ!!

リボン「がっ……!」
4人「「「「!!?リボン!!」」」」

リボンの胸を三つの赤が貫いた。リボンは血を吐き、カクンと項垂れて意識を失ってしまう。

アド「り、リボン!」
デデデ「終わって無かったのか……!」
ワド「あ…あぁ………アレ……」
カービィ「ぜ、ゼロツー…!!」

そこに立っていたのはボロボロのゼロツーだった。怒りと憎悪の瞳でカービィ達を睨みつけており、リボンの胸を貫いたのは彼女の鋭く赤い爪だった。

ボタボタ…

ゼロツー「はぁ……はぁ…さっきのは…効いたわ……」
カービィ「は…う……嘘だろ…?」
ゼロツー「ふん!」

ベチャッ!

リボン「」
デデデ「リボン!今は手当だ!!ワドルディ、アドレーヌ!力を貸せ!」
アドワド「「うん!/はい!」」

ゼロツーがリボンを投げつける。動かなくなったリボンにアドレーヌ、デデデ、ワドルディが駆け付けて手当をしている。

ゼロツー「その様子だと…もう戦う気力も無いみたいね…」

首をボキボキと鳴らしながら血の滴る姿で不気味な笑顔を見せつける。

ゼロツー「私の力を60%も引き出させるなんて…こんなの初めてよ。イージス、ティターン、ゼルーギルだったら確実に勝っていたでしょうけど…私には通じない」
カービィ「(ハッタリじゃない…あれは確固たる余裕があってのものだ……クソったれめ…!)」

カービィは内心、毒づきながらゼロツーを睨みつける。

ゼロツー「本気で私を殺せると?バカも休み休み言って欲しいわ」

ズレた眼鏡を直し、一歩一歩、ゆっくりとカービィの所へ向う。ニコニコと薄ら笑いを浮かべ、さながら子供が残虐な遊びを思いつきだけでやる様な、そんな悍ましさを宿しながら。

カービィ「(どうする…どうする……!)」

[つづける]
[がんばる]

VS.ゼロツー4

クリスタルの力を完全に引き出したカービィですらゼロツーには届かなかった。渾身のスーパー能力を浴びせ続けてもなお、彼女は余裕を残していた。

カービィ「ち…クソったれ……」

カービィの元まで来るとゼロツーが見下ろす。顔には貼り付けた様な笑顔。

ゼロツー「どう?いい夢は見れた?」

スルスルスル……ギシィ…

ゼロツーの尻尾がカービィの身体に巻き付き、胴体と首を締め上げる。尻尾から生えた棘がギチギチと食い込み、刺さった場所から血が垂れ落ちる。

カービィ「が……あぁ…っ…あ…」
ゼロツー「60%…裏を返せばマックスパワーの半分程もあれば君を宇宙のチリに変えられるって訳」
カービィ「(ほ…本当にこのままだと死んでしまう……でも抜け出した所で…)」

カービィは絶望とも言える心境を味わっていた。ダメージは通じる。故にタチが悪い。単純に力不足でしか無いのだ。シンプルで決定的な差だった。

デデデ「カービィ!!」
ワド「何とかしないと…!」

デデデやワドルディはカービィを解放しようとしていたが、ゼロツーは2人に目配せすると淡々と答える。

ゼロツー「助けたければ何時でも。それとも友達が甚振られる姿がお好みかな?」
デデデ「くっ…」

ドゴォ!!

カービィ「ぐあああああああっ!!!!」
ワド「カービィさん!!」

カービィの背中にゼロツーの拳が突き刺さる。尻尾で拘束され、逃げ場もエネルギーの逃がす場所もないその身体に刺さる拳はカービィの背骨を軋ませ、致命的なダメージを与える。

ゼロツー「最初から仕掛けずに大人しく星を明け渡していれば…こうなる事も無かったろうに」

バキィ!!ミシミシ…

カービィ「ぎぃあぁぁぁぁ…あぁぁぁぁっ!!!」

ゼロツーの殴る音とカービィの絶叫だけがファイナルスターに響く。デデデも、ワドルディも、アドレーヌも、本能的に理解していた。助けようとしても殺される。無駄死にだ。無謀と勇気は違う。だからこそ助けたくても助けられない思いに、ただ拳を強く握るしか無かった。

ワド「(あいつ…本当に半分くらいの力しか使ってなかったんだ……あのスーパー能力とやり合った時さえ…)」
デデデ「(む…無理だ……今、俺たちが行けば一瞬で殺られる!)」
アド「(ぐ…悔しいけど……私じゃ役にすら立たない…)」
ゼロツー「今更後悔したって遅いわ。仕掛けたのはアンタらじゃないの」

ゼロツーがカービィを拘束したまま、その場で歯軋りするしかない3人の方へ向う。その時だった…

ガブリ!!

ゼロツー「っ!!?いだぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ゼロツーの尻尾から全身へ激しい電撃が走り、全身を痺れさせる。余りの痛みに表情が歪み、カービィを離して膝をつき、尻尾に息を吹きかけていた。

ゼロツー「ふぅ〜…ふぅ……こ…コイツ!!」
カービィ「へへ…ぼく…食べるのが好きだからさ……噛む力は宇宙一って自負してるんだよね!」

噛みつき。ゼロツーが尻尾を首にまで巻き付けていたが故の盲点。彼女にとって尻尾は身体器官の一つ。故に敏感であり感覚が鋭く、相手から攻撃されたりすると倍以上のダメージを負ってしまうのだ。

ゼロツー「この…獣野郎がぁぁっ!!」

ドガァァッ!

カービィ「ごっふぅぅ…!!」

ゼロツーの怒りの蹴りが地面に倒れたカービィの脇腹へ直撃し、吹き飛ばされる。

ゼロツー「無駄な足掻きなのよ!!今のは物凄く頭に来たわ…」

ギシッ…グリ…グリ……

カービィ「ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
ゼロツー「ムシケラが…何処まで私の神経を逆撫でするのかしら…!」

ゼロツーが折れた脇腹をグリグリと踏みつける。カービィが悶え、叫ぶ。

ワド「ほ、本当にカービィさんが殺されてしまう…!」
デデデ「もう…見てられねぇ!今行くぞ!!」
アド「旦那!ダメ!!」

デデデはハンマーを持って突撃していく。

デデデ「うぉらあっ!!カービィを離せぇぇぇぇ!!」

ブォン!!

ゼロツー「学習能力のない低能にはほとほと呆れるわ」

バシィン!

デデデ「なに!」

ゼロツーが裏拳を振り下ろされるハンマーへぶつけるとハンマーの柄が折れ、あらぬ所へハンマー本体が飛んでいってしまう。

シュッ……

ドゴン!!

デデデ「げぶ…っ!!」

ゼロツーの後ろ廻し蹴りがデデデの身体へめり込み、勢い良く吹き飛ばした。今の一撃でデデデの肋骨が全て砕け、内臓にも深刻なダメージを与えていた。

アド「旦那!!」
デデデ「ゴフッ!…肋骨が全部イカれたぜ……」
ゼロツー「しぶといヤツね……そこまでして立ち上がるなんて、よっぽどカービィの事が大事なの?」
ワド「当たり前じゃないっスか!友達の為に命を張れるのがぼく達なんだ!」
ゼロツー「どうだか…ならさっき君やあのお絵描き娘は何をしていたの?」
アド「……リボンだって友達よ。ならリボンも助けようとするのは当然じゃない」
ゼロツー「ふふ。友達ねえ……なら先にお前達を始末するわ。カービィに最大の絶望を与えて…殺す!」

未だダメージに悶えるカービィを放置し、ゼロツーは先にデデデ達にトドメを刺そうとしていた。

ゼロツー「この炎で全員地獄に送ってあげるわ。チリすら残らず消えなさい!」

ゼロツーが手に真っ黒な炎を出現させる。さの炎を宿した手を構え、デデデ達に向けて放とうとしていた。

その時。

再び奇跡が起きる。


シュン…

ゼロツー「な!?」

黒い炎が光となって散っていく。

アド「え…リボン!?」

眼の前にいたのは

リボン「…」

リボン。何も言わないが、確かに立って掌を突き出し、黒い炎を消し去ったのだ。

デデデ「(致命傷を受けていたリボンが……あの闘気は何だ!?見ているだけで心が落ち着く様な…)」

ゼロツー「ふん…何だか知らないが、貴方みたいな小粒……取るに足らないわ!」

ゼロツーがリボンを粉砕しようと拳を繰り出す…

ビュッ!

ゼロツー「うおっ!(こ…これは一体!?)」

ゼロツーの手がいきなり裂け、動揺を見せる。リボンが無意識のまま彼女の水月を蹴り…

ゴッ!

ゼロツー「おごわ!」

バシッ!

更にそれを踏み台にして片方の脚でゼロツーの顔面を蹴り抜いて顎をカチ上げる。

ドンッ!!

ゼロツー「のわぁぁぁぁっ!!」

電光石火の追撃。リボンが落下するエネルギーを活かし、上を向いたゼロツーの顔面に肘打ちを打ち下ろす。

ドゴォォン!!

ゼロツー「ぎゃあっ!!(私の技を…真似するなんて…!)」

ゼロツーは明らかに焦っていた。本来、リボン程度の存在がこの様な、ましてや自分の高等技をそっくりそのまま繰り出して来たからだ。

ワド「ゼロツーを押している!リボンさんはあれ程強かったんスか!?」
デデデ「いや、違う!リボンに意識はない…恐らくは無意識で動いてるんだ!」
アド「無意識!?そんな事が可能なの!?」
デデデ「世の中、案外不思議なもんでな…真の武術の達人はあぁいう芸当も可能らしいぞ」

デデデはある日、メタナイトか聞かされていたという。

メタナイト「私の目指す境地はもっと先にある」
デデデ「先?」
メタナイト「先読みの先読み…先の先すら越えた領域……」
デデデ「うーん…よく分かんねえや」
メタナイト「己の意識を切り離し、本能で最適な行動を取り、攻撃をする…即ち、無意識の領域だ!」
デデデ「おいおい無意識って……なら何か?寝ながら戦いでもすんのかよ?」
メタナイト「近い。だが無意識で動く攻撃には一切の無駄が無いという。その領域に至れば派手な技は無用。使うべき技を使うべき所で使える様になるからな」
デデデ「そうかい。やっぱり分かんねえや。ま、頑張れよ」

無意識の領域とは神の領域。それに至るには莫大な鍛錬と死闘の積み重ねが求められる。リボンはその領域にいたのだ。

ワド「でも…リボンさんは別に格闘技の達人だとかじゃないっスよね…」
デデデ「恐らくは…アイツが持っていたクリスタルに宿る先祖の思念だろう…」
アド「思念?」
デデデ「リップルスターを守り、支えて来た先人達の霊が一つとなってアイツに宿りゼロツーを退けようとしてるんだ…!」

リボンの動きに無駄はない。ゼロツーの出方を伺うと同時、何時でも攻撃に入れるのだ。

ゼロツー「これならどう…?」

ゼロツーが大量の光弾を出現させ、それをリボンを包囲する様に配置。

ゼロツー「消し飛べぇ!」

ズドドドドドォン!!

そして煙が晴れる。煙の中には無意識のリボンが立っていた。ゼロツーはそれを読んでおり、残像を残して錯乱する様に周囲を動き回る。

ビシュッ!ビシュッ!

ゼロツー「(貰った!)」

刹那、背後からリボンを急襲。だが…

グワン!

ゼロツー「何だと!!があああっ!」

ギギギギギ…

リボンがフワリと飛んでゼロツーの首を両足でロック。そのままクルリと時計回りに回転し、ゼロの首を曲げていく。

ギュン…

デデデ「首が折れる!」

バキッ!!

アド「ひっ…!」

リボンがロックを解いて眼の前へ立つ。首が力なく垂れているゼロツーだったが

ゴキッ…ゴキッ……

ボキボキ…ボキ!

ゼロツー「ふぅ…首を折られる寸前だったわ」
デデデ「奴め…折れる寸前、首の骨をわざと外していたか…!」
ワド「ゼロツーもとんでもない化物っスね…」

ゼロツーが驚きの顔を見せているとリボンが今度はゼロツーへ襲いかかる。

ドッ!バキッ!ドドドドドド!

ゼロツー「がはっ…うっ…く!」

全てが躱され、的確にクリーンヒットを入れて来る。抵抗すればガードをすり抜け、攻撃すれば通り抜ける瞬間にカウンターが炸裂する。

ドゴッ!

バゴン!!

ズガァ!!

ゼロツー「」

その時、無意識のリボンが初めて声を出す。

「「「「これが我らの思いよ、ゼロツー」」」

彼女の声は老若男女の声帯が混ざっており、ゼロツーへ語りかけている。

ゼロツー「何が思いだ…!その思い上がりごと粉砕してやる!!」

ゼロツーがリボンから距離を取ると巨大な黒いエネルギー弾を作り出す。

バチバチバチバチ……ゴゴゴゴ……

デデデ「この星ごと消すつもりだ!!」
ワド「え!?」
ゼロツー「はははははは!!私の星だがもういい!!この星もろとも…宇宙のチリになれぇぇぇぇぇぇ!!!」

ゴォォォォォォ!!!

巨大な黒いエネルギー弾がリボン目掛けて猛追する。しかしリボンは立ったまま、ゆっくり両手を構え始める

「「「リップルスターの民よ…お前達の生命力……少しだけ借りるぞ」」」

リボンが胸の前で両手を向かい合わせて祈るようなポーズをすると白い小さな光が周囲を旋回して渦を巻く様に掌の中へ集まっていく。

デデデ「何をしているんだ…」

その力はリップルスターの民が持つ聖なる光のエネルギー。それを少し借り、クリスタルの力で増幅させてゼロツーのエネルギー弾に対応しようとしていた。

ゼロツー「祈っても無駄よ!あはははははは!!チェックメイトね!!!」

「「「はぁぁぁぁぁ……!」」」

バチバチバチバチ…

呼吸と共に掌の間の隙間を大きくしていき、宿る光は巨大な光弾へ変化していく。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「「「来た!行くぞ!ゼロツー!!」」」


    天 破 活 殺 ! !


バァァァァァァァ!!!

放たれた光弾を両手で押し出す様に突き出すと膨大な波動となってゼロツーのエネルギー弾を押し返していく。

ゴォォォォォォォォォォ

ゼロツー「な、なにぃ!?ぐぅぅぅぅぅ…!!」

ゼロツーもまたエネルギーを増やし、押し返そうとする。だが

ゼロツー「お…押され……」

光の波動がゼロツーを呑み込んで押し出していく。

ゼロツー「ぎぃぃ…えあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!おぅぁぁぁぁぁぁおおおおおおお!!!」


バゴォォォォォン…!!!


ゼロツーは声にならない声で叫び、ファイナルスター上空へと吹き飛ばされていく。その声が小さくなっていき、やがては聞こえなくなった。

ズゥゥゥゥゥン……

余韻を残す様に音が鳴り、煙が渦巻いている。無意識のリボンから力が抜けて倒れる…

「「「此処までのようだな…後は……」」」

バタン

3人「「「リボン!!」」」
リボン「ん…あ、あれ……私は…何をして…」

3人が駆け付けるとリボンの傷が癒えており、意識を取り戻した。最後の奇跡がリボンの身体を再生させたのだった。

VS.ゼロツー Final Round

デデデ「起きたか!」
リボン「あれ…デデデさん……それに皆…はっ!」

リボンは思わず自分の身体を触る。彼女の記憶では背後から赤い爪に貫かれた時までの記憶しか無かったからだ。

ワド「リボンさん凄かったっスよ!あのゼロツーをボコボコにしてたっス!」
リボン「え?私がゼロツーを?いやいやいや!」
アド「厳密に話すとややこしくなるけどね。でも貴方がボコボコにしてたわね」

リボンは困惑した。3人の説明によれば無意識状態になった彼女が自分達を助けた上にゼロツーを圧倒していたという。デデデ曰くリボンを動かしていたのはクリスタルに宿る思念だったとの事。

リボン「そうですか…ご先祖様達が守ってくれたのですね…」
デデデ「ちゃっかりサービスまでしてったぜ?お前も俺達も…お、やっぱりか!」

デデデが視線を逸らして向こう側を見るとカービィもすっかり元気になっていた。

カービィ「みんな!大丈夫だった!?」
ワド「全然大丈夫っスよ!カービィさんこそ!」
カービィ「話は聞いてたよ!クリスタルのご先祖様がぼく達を守ってくれたんだよね!」
アド「一時期はもうダメかと思ったよ。でも油断しないで。思念が最後に言っていた言葉…恐らくゼロツーは生きているわ」
デデデ「っと、そうだったな。俺達はリボンを守る。カービィ、お前はゼロツーを頼む」
カービィ「分かった!」

デデデ達はリボンを守る様に背中合わせの陣形を組み、武器を構えてゼロツーの不意打ちに備える。そしてカービィは意識を集中させ、ゼロツーの出現を予測しようとしていた。

ガラ…

カービィ「そこか!」

カービィが波動ショットを放つ。

バチィ!

しかしそれは弾き返される。岩山の中からゼロツーが姿を顕にする。
ゼロツーはかなりボロボロであり、全身が血塗れになっていた。

カービィ「ゼロツー!やっぱり生きていたか!」
ゼロツー「はぁ……はぁ…さっきのは…死ぬかと思った……」

ゼロツーの憤怒の気迫がカービィの身体を貫き、針で刺される様な感覚がカービィの身体を巡る。
しかしゼロツーは笑っていた。先程までと違って叫ぶでもない。だが、それ以上の異常な殺気と不気味さを宿していた。

ゼロツー「く…ククク……もう手加減はしないわ。こうなったら100%の力で全員を殺してあげる…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

デデデ「っ!おいカービィ!!今直ぐトドメを刺せーっ!!刺すんだぁぁぁ!!」

デデデは本能的に察した。


死を。


もしゼロツーが全てを解放すれば…最悪な結果を思い浮かべたデデデがトドメを刺せと声を張り上げる。

ゼロツー「はぁぁぁぁぁぁ……!!」

ファイナルスター全体が震え出し、雷が降り注ぐ。

ピシャァ!!バチン!!

ゴゴゴゴゴゴ……!!

ビュゥゥゥゥゥゥ…!

風が岩肌を削り、雷が落ちれば岩を砕き、ゼロツーの周囲に空気の奔流が迸る。

ワド「くっ…!気を溜めただけで…こんなに…!」
アド「っ……ぐ…くく…吹き飛ばされない様にね!」
リボン「きゃぁぁっ!」
デデデ「おい、カービィ!何をグダグダしてやがる!!取り返しのつかん事になるぞぉぉぉぉ!!早く殺れぇぇえぇ!!」

デデデの叫びにカービィは泰然として返す。

カービィ「デデデ…此処でトドメを刺して勝ったんじゃ後味が悪いと思ってしまったんだ…」
デデデ「は!?相手は俺じゃねぇんだぞ!情を掛けるんじゃねえ!!」
カービィ「アイツの全部を受け止めて勝つ!!アイツが二度と悪さをしようと思えない程に!!」
デデデ「チッ……負けたら地獄でシバキ回してやるからな。…勝てよ」
カービィ「…うん!」

ゼロツーが気を溜めながらカービィの言動に嘲笑を浮かべる。

ゼロツー「ククク……死を覚悟してまでどうしても私と決着を付けたいみたいね!!」

大気が振動し、ファイナルスター周辺の宇宙空間までもが歪み始める。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ゴロゴロゴロゴロ…!!

ピシャァァァッ!!

バキバキバキバキバキバキ…!!!


ゼロツー「んんんんん……!!」


ドドドドドドドドド!!

ゴォォォォォォォォォォォォ!!!


バシィィィィィ!!


ゼロツーの身体に電撃が迸り、赤黒いオーラが発光している。ファイナルスターの地面が割れ、割れ目から炎が噴き出し、天候は目まぐるしく変わる。


ゼロツー「んん…っ…!!…かあああああああああああああああああっ!!!!!」


バチィィィィィィィィィィン!!



ドォォォォォォォォォ!!!


ゼロツーの雄叫びがファイナルスターを包む。外見に変わりは無いが、先程までとは明らかにオーラも闘気も違っていた。


シュインシュインシュインシュイン…


ゼロツー「これが、お待ちかね…100%だ!!」


ゼロツーが拳を握りしめ、カービィを笑う。カービィは黙ってゼロツーの全力を待っていた。

デデデ「アイツが60%もあれば宇宙のチリに出来ると言った意味が分かるぜ…」
ワド「大王様…か、身体の震えが…止まりません……」
アド「宇宙に…あんな強大な生物がいるなんて…」
リボン「あのゼロツーこそダークマター族最強の存在なのでしょう…」

4人はゼロツーの発する気に戦慄を覚えながらカービィとゼロツーの立ち会いを見守る。
カービィもまた体力全開の状態。そしてクリスタルの力が彼女の正義の心に宿る力を増幅させ、周囲の激しく震える空気を収めている。

ヒュオオ……

デデデ「カービィも凄ぇもんだ…アイツの気と張り合ってやがる…」
リボン「あれがクリスタルの真の力です。カービィさんの場合、特にクリスタルとの適応率が高い…」

ザッ……

カービィ「グランドチャンプ!」

カービィがグランドチャンプを発動すると両手を構え、腰を落として脚を広げ、前傾姿勢となる。

ズッ……

ゼロツーは肩幅程度に脚を広げ、摺り足でカービィから見て時計回りになる様に動いて構える。

ザッ……ザッ………

互いの気が拮抗し合い、ファイナルスターの震えが止まっていく。


その揺れが止まった瞬間





ダッ!!



ゼロツー「でぇりゃああああああっ!!!!」


バシュッ!!


カービィ「えいやああああああああ!!!」



ドッゴォォォォォォォォン!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!


互いの拳が激突し、鍔迫り合いとなる。空間が大きく歪む。

バチチチチチチチ…!!

ゼロツー「ぬああっ!!」

激突した拳はゼロツーが有利となり、カービィの拳に片手を入れて逸らさせ、前蹴りを叩き込む。

バシュ!!ドゴッ!!

カービィ「ぐあっ!」

吹っ飛んだ所をカービィが即座に体勢を直し、勢い良く拳を振り抜いて衝撃波を放つ。

カービィ「スマッシュパンチ!!」
ゼロツー「衝撃波なんて甘いわね!」

ゼロツーが衝撃に対抗する様に化勁を使い、衝撃波を吸収しながら業雷刹斬の姿勢へ移るが…

ゼロツー「業ォォォォ雷ィ……」

ギュルルルルル!!

カービィ「スピィンキィィック!!」

バキッ!

ゼロツー「なっ!!」

カービィがゼロツーと対抗するべく逆回転しながら足払いを放ち、体勢を崩し、カチ上げる。

カービィ「ハイキック!!」

ドゴォォ!!

ゼロツー「ぐっ…ふぇ!!…貰ったわ……」
カービィ「なにっ!」

ハイキックが炸裂するも飛ばされる前にカービィの脚に絡みつき、一気にヒールホールドへ移る。

ゼロツー「脚を捩じ切ってやるわ!!」

ギュルン!

カービィ「そうは行かない!!」

グルリ!!

カービィはゼロツーが捩じ切る方向へ回転し、脚が捩じ切られるのを防ぎ、彼女を側頭部から地面へ叩きつける。

ドゴン!!

ゼロツー「鬱陶しい!!」

即座に立て直したゼロツーが上空へ陣取り、片手からバーニング&スパークを混ぜた暗黒のビームを放つ。

ゼロツー「暗魔真可極破!!」

ゴォォォォ!!

カービィ「ミラクルビィィィム!!」

カービィがミラクルビームにより巨大な光球を放ち、暗魔真可極破と押し合う。


バチバチバチバチ……!!

ゼロツーが更にエネルギーを加えて一気に押し出していく。

ゼロツー「はぁぁあああ!!」

ボォォン!!

カービィ「ぐ…う……おりゃあっ!!」

カービィは押し切るのは不可能と判断し、ミラクルビームで押しながら軌道をズラしてファイナルスター圏外で爆発させる。

バチィィィィィィィィン!!!

ゼロツー「貰い!!」

ゼロツーが上空から飛来しようとするとカービィはいきなり巨大なハンマーを取り出し、バットの様に振るう。

ゼロツー「しまっ…!」
カービィ「ギガトンハンマーだぁ!!」

バゴォォォン!!

ゼロツー「ぐわあああああああああ!!!」

ヒューン…

ゼロツー「く…マトモにイッたわね…!…何処だ、カービィは!?」
カービィ「こっちだ!」
ゼロツー「な、いつの間に?!」

カービィが追撃する様に上空からギガトンハンマーを振り下ろす。最早それは巨大隕石の如し。ゼロツーが凄まじい速度で墜落する。

ドゴォォォォン!!

ゼロツー「がぁぁぁぁぁっ!!!」

バッ!シュルルル!シュタッ!

ゼロツー「くっ…!」
カービィ「おおおっ!!」

ギュルルル…!!

ゼロツーが受け身を取ると同時にバウンドして回転して着地。ギガトンハンマーごと回転して潰しに来るカービィのハンマーに対し、ゼロツーは拳を縦にし、関節をフル稼働連結させて見た事もない速度の直突きを放つ。

ゼロツー「金剛空裂拳!!」
カービィ「いやぁぁぁぁぁっ!!スピニングギガトン!!」

ビュオオッ!!

ドガァァァァァァァァァン!!!

ギリギリギリギリ……

ゼロツー「ぐぬぬぬぬぬ……!」
カービィ「ぐぅぅぅぅぅぅっ!!」

拳とギガトンハンマーの撃ち合い。本来ならばギガトンハンマーにぺしゃんこにされてしまうが、そうは行かないのがゼロツーの恐ろしさだ。

ゼロツー「ぬ…あぁぁぁぁぁっ!!」

ドォォォン!!

カービィ「うわっ!」

カービィはギガトンハンマーごと吹っ飛ばされる。ゼロツーはギガトンハンマーを弾くが、技を使った左腕はダランと垂れ下がり、動かなくなっていた。

ゼロツー「はぁ……はぁ…はぁ…(…左腕が砕けたわね…神経ごとイカれた…)」

カービィはギガトンハンマーを解除すると今度はドラゴストームに変える。カービィは両手に骨が軋む程の衝撃を覚えながらドラゴストームを同時に2匹解き放つ。

カービィ「ダブルドラゴストーム!!」

ギャオオオオオオ!!
ギャアァァァァァァス!!

ボォォオオオオオ!!!

ゼロツー「!しぇぇい!!」

ブオン!

ゼロツーが襲いかかるドラゴストームの前に亜空間ゲートを開いて通らせ、カービィの方向へ亜空間ゲートを開く。

カービィ「!!」

ギャアオオオオオ!!!

カービィ「ぎゃああああああああ!!!」

ドラゴストーム2匹がカービィを一気に灼き尽くす。しかしカービィは即座にドラゴストームを解除するとスノーボールへ変身

カービィ「くっ…スノーボール!!」

パキィィィン!!

全身を氷と雪の塊に身を包ませて熱ダメージを抑しながら高速回転してゼロツーへぶつかりに行く。

グルグルグルグルグル!!

ゼロツー「旋風回転刃!」

ゼロツーはカッターを暴風に乗せて真空の刃と物理の刃の双方による竜巻を作り出し、堅牢で巨大なスノーボールを斬り崩していく。

ザザザザザザザザザ!!

カービィ「埓があかない…ウルトラソード!!」

カービィがスノーボールを解除し、ウルトラソードへと持ち替える。

ギュオォッ!!

ゼロツー「ふ…」

グニョン…

次の瞬間、ゼロツーの身体が流動し、無数のインクの塊となってカービィに襲いかかる。

ズドドドドドドドッ!!

カービィ「はっ!てぇやっ!」

ウルトラソードはデカい分どうしても隙間が出来てしまう。スプラッシュラッシュの様な技にはその大きさが仇となる。

カービィ「ぐっ…!(一発一発は低いけど…食らい続けたら骨が壊れる!)」
ゼロツー「こっちよ」
カービィ「!」

ゼロツーがカービィの眼の前に飛来していた一つのインクの塊を起点に姿が戻り、カービィの腹部目掛けてパンチを叩き込む

カービィ「ぶふっ…!!」

ヒュィーン…ズドォォォォン!!ガラガラガラガラ…

ゼロツー「はっ!」

崩れ落ちる瓦礫の中のカービィへ気弾を放ち、大爆発を引き起こす。

ドォォォン…

ゼロツー「死んだか…いや、違う!!」

瓦礫の中にあったのは丸太。ゼロツーは変わり身の術だと見抜き、上空へ陣取り、カービィのいる場所を探す。

バシュ!

ゼロツー「カービィ…出て来なさい…」
カービィ「お望み通り!!」
ゼロツー「後ろ!」

ポーヒー!!

ゼロツーが即座に気弾を後方へ投げつけると、カービィがスノーボールとなって襲いながら打ち消す。ゼロツーが即座に旋風回転刃を構えるも

ゼロツー「だから無駄だと…」
カービィ「これはどうかな!ギガトンスノーハンマー!!」

カービィがスノーボールを解除してギガトンハンマーに持ち替える。それは真っ白に染まっており、スノーボールの力を宿していた。

ゼロツー「くっ…」

カービィがギガトンスノーハンマーを構えながら回転する事で猛吹雪を起こし、弾丸の様な霰がゼロツーを怯ませる。やがてゼロツーの身体の周りに氷が纏わりつき、凍らせていく。

パキパキパキ…

ゼロツー「デッドリーサン!」

グニャ……ボォォォォ!

再びゼロツーの身体が流動化すると肥大化して真っ赤な灼熱の球体へ変化し、カービィのギガトンスノーハンマーへ突撃する。

ズゴォォォォン!!

ググググググ…

カービィ「えりゃぁぁ!!」

カキーン!

デッドリーサンをかっ飛ばす。灼熱の太陽は飛ばされると軌道を変えて横から飛来する。

ボォォォォ!!

カービィ「危な!」

ゴゴゴゴ…

再びギガトンスノーハンマーとデッドリーサンが激突。相反する力が相殺したのか大爆発を起こし、2人を吹き飛ばす。

ドガァァァン!!

ゼロツー「ぐあぁっ!」
カービィ「うぐぅっ!!」


2人がその場で睨み合う。

ゼロツー「はっ…はぁ……はぁ…」
カービィ「っ…くぃ…ふ……」

互いにフルパワーを出して激しい戦闘を行った事で限界を迎えており、特にゼロツーはこれまでのダメージの蓄積とクリスタルの力による回復阻害効果もあって既に瀕死の状態から始まっていた。

ゼロツー「…これが最後の攻撃…」

バシィン!!

ゼロツーが遥か上空へ飛んでいく。充分に距離を取ると上体を捻り、片手の甲にエネルギーをチャージし始める。


ゴゴゴゴゴゴゴゴォォ!!


チャージするにつれて再びファイナルスターが震え出す。

バキン!ガラガラガラガラ!!

ボワァァァ!!

天候が目まぐるしく変化して強烈な暴風が吹き荒れる。

ビュオオオオォォン!!

リボン「きゃゃあ!」
デデデ「リボン!」

ガシッ!

リボン「た、助かりました…」
ワド「ぐ…くぅぅ…!!」
アド「もう……!…ゼロツーは何回、星を壊す気なの!?」


バチチチチチ…バチバチバチバチバチバチ!!


ピシャァ!


ゴロゴロゴロゴロ!!


ブゥゥゥゥゥゥゥン……


ゼロツーの手元のエネルギーが赤黒く発光し、彼女の身体を覆う程の眩い光を放っていく。


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!


ゼロツー「どう!?放てばファイナルスターごとリップルスター系の惑星も全て消し飛ぶわ!!」
カービィ「……クリスタル…!この命がどうなってもいい…ぼくに…最後の力を!!」


カービィもまたクリスタルに呼びかけ、力の共鳴を行う。そしてカービィが最後の一撃に選んだ能力は


シュインシュインシュインシュインシュイン…

カービィ「ウルトラソード!」


ゴゴゴゴォォォォォォ!!


ゼロツー「終わりにしてやる…リップルスターごと消えてなくなれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」



バァァァァァァァァァァァァァ!!!



カービィ「行くぞ!!ゼロツーーーーー!!!」


ダッ!!



ギィィィィィィン!!


2人の渾身の一撃がぶつかり合う。


バチチチチチ…ギリギリギリギリギリギリ!!


カービィ「くぅぅぅ…!!」
ゼロツー「ハハハハハハ!無駄よ!!私の終羅滅精に対抗しようだなんて!!!」
カービィ「ぐ…ぎぎぎぎ……っ…!…もっと…力を…!」

カービィはウルトラソードでゼロツーの終羅滅精を受け止める。しかし威力はゼロツーの技が上。どんどん押されていき、両腕の骨が悲鳴を上げ、肉がブチブチと切れていく。


カービィ「ぐ…ぁぁぁぁぁっ!!(腕!まだ壊れないでくれ!!)」
ゼロツー「アハハハハハハ!!終わりにしてあげるわ!!」


ズドォォォォォォン!!


ゼロツーのエネルギー波がどんどん勢いを増して押して行く。


ググググググググ…

カービィ「(くっ……ぼくじゃ無理なのか…)」

カービィが諦めに達しようとした時、頭の中に再びリップルスターの先人達の霊の声が木霊する。

「「「諦めるな、カービィよ!」」」
カービィ「(リップルスターのご先祖様たち!!)」
「「「お前の正義の心はこんなものか!!奴が100ならお前は120の力がある!!全てを出し切るんだ!!」」」
カービィ「(でも、どうやって…!)」
「「「我々は霊体だ…この霊体が消滅する前提であれば力を貸せる!!」」」
カービィ「(そしたら君たちが!)」
「「「(我々は元より死した老兵!!今一度、星の為に命を張れるのなら本望!!!カービィよ、我々の魂を使え!!!)」」」

霊たちに檄を受けたカービィは心の中で強く決心し、彼らに助力を求める。

カービィ「(分かった!皆、ぼくに力を貸して!!)」
「「「おう!!!」」」


ゴゴゴゴ…バシィィィィン!!


カービィ「来た来た来た来たぁぁぁぁぁ!!」

その瞬間、最後の最後の奇跡がウルトラソードに宿り、ゼロツーの終羅滅精を押して行く。

ゼロツー「な!?何っ!!?」

ゴォォォォォォ!!

カービィ「おおおおおおおおおっ!!!」
ゼロツー「んぬぬ……こんな程度で………!こんな程度でぇぇぇぇぇぇ!!!」

ゼロツーもまた極限の極限まで出力を上げていく。肉体が自壊を選ぶ程の衝撃がゼロツーを蝕む。


ゼロツー「かぁぁぁぁぁぁ…!!」


ググググググググググ……


カービィ「んぐぐぐぐ……ぐ…くくくくく…!!」
ゼロツー「この……!ぐ………」

バチッ!!

ゼロツー「しまっ…!!」

ゼロツーも必死に押し返そうと力を込める。だが既に傾いた力を押し戻せる程のパワーは残っていなかった。


カービィ「うあああああああああああっ!!!」


ゴォォォォォォォォォォ!!


ゼロツー「お…押され……」


カービィがウルトラソードを構えながら終羅滅精を突き破ってゼロツーへ迫る。



ゼロツーは感じた。


ゼロツー「や…やめ…て…」


明確な死への恐怖。


自分が死ぬ。


身体の細胞一つ一つに恐怖が刻まれる。


カービィに殺される。


カービィ「終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ゼロツーーーーー!!!!」


カービィがゼロツーに渾身の


己の全てを乗せた一閃をゼロツーへと放つ。




ズバァァァァァァァァァァァァン!!!




ゼロツー「ぎぃぃぃえぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ば、バカなぁぁぁぁぁ!!!こ…こんな…バカな…事が…!!」


斬られた場所から激しい光が湧き出す。それはゼロツーの身体を侵食していき、ゼロツーは生きたままゆっくりと肉を、神経を剥がされる様な感覚を受ける。


ゼロツー「が…がが……か……がぁぁぁぁぁ…びぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


ドパァァァァァァァァァン!!


ゼロツーの最後の悲鳴と共にゼロツーの身体から莫大な光が爆発する様に広がり、轟音を鳴らしながらゼロツーを滅ぼした。




ヒュゥゥゥゥ……



「「「カービィ……よくやった…」」」



ホォォォ…




カービィ「や…やったよ……ご先祖様…そして皆……」

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