息抜き落書き - 【SS】クッパ軍団の下っ端兵士『今田龍司』
注!
クロスオーバー・オリキャラ・原作ガン無視・ヒューマンバグパロ・キャラ崩壊アリ
全部OKな人だけ閲覧して下さいな



クッパ軍団への入隊…千代田桃の殺人鉄拳。


俺の名前は今田龍司。クッパ軍団に入ったばかりのペーペーの兵士だ。
何十年も前の話になるが、俺はとある資産家の家に産まれた。だが、俺は俗に言う『忌み子』の様な扱いをされていた。両親は若くして成功した人物だった為、自分達の方を優先していたのか俺は常に1人家に放置されていた。その間、両親は好き放題やっていたそうだ。時に俺が居るにも関わらず性行為もヤっていた。
自分達でヤッておいていざ子供が産まれたらこの扱い……当然、マトもな人間性など持ち合わせていない事は当時ガキだった俺でも分かった。
だから俺は中学へ上がる頃には禄に学校も行かずにチンピラや半グレ共と喧嘩三昧の日々を送っていた。働かずとも金は手に入るし腕っ節と体力だけはあったから何も問題は無かった…かに思えた。
そんなある日、俺はクッパ軍の1人であるネフェルピトー…ピトーさんに声を掛けられる。


ピトー「最近ウワサの今田ってお前?ボク達のシマで暴れニャいでくれよ」

今田「何だテメェ…この街はオレがシメてんだよ、邪魔すんなクソ猫!」

今思えば信じられないくらい無謀な事を言ったと思う。ピトーさんは天地がひっくり返る程に強かった。

ピトー「勘違いの極みぃぃ!死んで良いねぇぇ!」

今田「ゴベェェェェ!!!」  

その蹴りは余りに強烈だった。手加減したんだろうが頭蓋骨が潰れたかと思うくらいの衝撃が来た。無論、一撃で意識がぶっ飛んだ。

ピトー「威勢だけは一人前だったねお前。暇してるなら来る?返事が無いなら肯定と捉えるよ」

今田「オゴゴゴ…」

どうせ人生はお先真っ暗…明日の事なんか考えられないオレにとっては悪い話では無かった。
 
 

 
その後…
 
 
 
 
 
クッパ軍団に入って2日が経ち、俺は雑用として働かされていた。当然、雑用なんかやってられない俺は自慢の腕っ節で同じ雑用を暴力で従えお山の大将となっていた。

今田「おいお前、チョット飯買ってこいよ」

雑用A「えぇ!?何でオレが…」

今田「あぁ?出来無いの?じゃあ死ぬか?」

雑用A「分かりました!買って来ますーー!」

今田「5分以内に買って来なかったら殴るから…」

雑用達「今田さん怖ぇ…」「何であんな野郎が…」「おい馬鹿やめとけ!機嫌損ねたらマジで殺される…!」

今田「ハッハ!チョロいモンだなぁクッパ軍団ってのは!温すぎて風呂にもなりやしない!」

そんな感じで調子に乗っていた頃だ。ある日、俺はピトーさんに呼ばれてとある人物に出会う。

ピトー「桃、コイツがウワサの今田くんだよ」

桃「威勢の良いガキってキミの事だったんだぁ。まずは礼儀覚えて真面目に雑用をこなす事だね」

名前は千代田桃…後にお世話になる桃さんだ。だが、当時の俺は気に入らなかった。ましてや俺と同じくらいに見えるガキだ。尚更だった。それにピトーさんにこそやられたが、俺の鼻はまだ折れていなかった。

今田「誰すか、この女。ガキの癖に随分偉そうっスね…」

ムカついて桃さんに噛み付いてしまった。
そんな言葉に彼女は鼻で笑いながら言う。

桃「このガキは口の聞き方も知らないみたいだねぇ。私とも殺り合ってみる?ハンデとして私は避けもガードもしないからさ」

今田「ナめてんすか?顔面偏差値下がっても責任取れないっスよ」

今思えば信じられないくらい無謀な事をしたと思う。
そして俺は躊躇なく顔面に拳を叩き込む。

ピトー「桃と真正面から殺り合うとはチャレンジャーだねえ」

今田「オラぁぁ!死んどけぇぇ!」

ドゴォ!クリーンヒットした…かに思えた

桃「腰も入ってなければ気合も乗ってない…舐めてるんだね…キミ」

今田「え…」

しかし、桃さんにダメージが入らないどころか彼女は瞬きの1つすらせず呆れた顔で俺の拳を見ていたんだ。
当然、一発で仕留めれなければ「返し」が待っている。

桃「この世界、生きるか死ぬか…これが殺す気の拳だ!」

今田「ぐげええええええッッッ!?」

かなり手加減していたが、その拳は簡単に俺をノックダウンさせた。脳内には鼻と顎が砕け散る音に加え、頭蓋骨に穴が空いたかと思った。

桃「もうおしまい?立てよ」

ピトー「ちょっ、辞め辞め。もう一発殴ったら死んじゃう」

立つなんて無理な話だ。たった一発で俺の顔面は逆にグシャグシャにされた…
 
そして一週間後……やっと目を覚ました俺に桃さんは話し掛ける。

桃「辞める?辞めない?どっち?」

今田「辞めないっス、貴方達みたいに俺も強くなりたいっス」

そう言った俺に桃さんは口角を上げた

桃「へぇ…鼻は折れても心は折れなかったか。分かったよ、私が鍛えてあげる。本来は雑用から始めるのがクッパ軍のルール。だから仕事が終わったら私の所に来て」

今田「分かりました桃さん、ありがとうございまっス!」

そうして俺は真の意味でクッパ軍団へと入った。

クッパ軍団最強の武闘派「十三仏」。仏と名ばかりの殺戮集団。


俺の名前は今田龍司。

今田「桃さん、水は無いんですかぁ〜!?これじゃあ昭和の野球部!」

桃「根性があれば耐えられるでしょ?私のトレーニングメニューは体力と精神を同時に鍛えられるんだよ。死んだら水葬してあげるから頑張れ」

脱水症状で死にかけているペーペーの新入りだ。

まだ新入りの俺に詳しい内情は分からないが、クッパ軍は軍団としての側面の他に極道組織としての面も持っている様だ。だからシマ荒しの粛清やヤクの取り締まり、地上げ等もやっているらしい。
そんなある日、俺は入隊18年目である『ブロスの兄貴』に声を掛けられた。

ブロス「雑用には慣れて来たか?お前の事はお上でも話題になっているからな」

今田「はい、お陰様で慣れて来ました。そういえば兄貴は上級兵でしたよね?クッパ軍について知ってる事ってありますか?俺は新入りなモンで…」

ブロス「そうか、まだ話していなかったな。普通は雑用に話すモンじゃないが…良いだろう、特別に教えてやるよ」

今田「オッス、お願いしまっス!」

ブロス「クッパ軍団ってのは、オレ達が居るキノコ大陸の殆どを支配するカメ一族の大魔王クッパ様が統括する【クッパ帝国】の保有する軍団だ」

大魔王クッパ…噂程度の伝説だったがマジで存在していたのかよ…正直、話を聞くまで名を騙った集団と思っていた。

ブロス「クッパ軍団には階級がある事は知っているな?」

今田「まぁ、一応軍隊ですから存在していますよね。でも上の人に対して下の者が話していたりと随分、ラフそうな環境に思えますが」

ブロス「ウチらの軍は階級こそあれど身分差別は余りしないタイプだからな。これはクッパ様の性格による物だとは聞いている」

今田「成る程でございます。他の軍隊だったら今ごろ俺はブチ殺されてますね」

ブロス「まぁ普通はそうだな。だが、階級による待遇の差はある。全部教えてやるからしっかり頭に叩き込んでおけよ」

そうしてブロスの兄貴に階級を教えて貰った。纏めるとこうだ。
  • 最高幹部&クッパ七人衆
  • 幹部
  • 将校
  • 将官
  • 隊長
  • 士官
  • 下級士官
  • 兵卒
  • 上級兵
  • 中級兵
  • 下級兵(一般兵とも)
  • 雑用

となる。

今田「そして俺がいるのは最も下である雑用…と」

ブロス「あぁそうだ。戦場での手柄以外にも様々な働きで昇格出来るチャンスは充分存在している。まずは雑用から抜け出せる様に頑張れ」

今田「もう一つ聞きますが、クッパ帝国って事は議会もあるのですか?」

ブロス「議会はない。クッパ様によるカメ一族の専制政治の体制を取っているからな。要するに独裁者って訳だ。だが、クッパ様は人道に逸れた事はしない性格であられる故、クッパ帝国領や植民地の住民から殆ど文句が出ていないそうだ。そう言った性格だからこそクッパ帝国は巨大な領地と植民地を持っているのだろう」

今田「凄い…スケールが他の魔王とは段違いですね…」

ブロス「そうだろ?しかも、クッパ様のファンクラブが存在しているんだ」

今田「マジすか!?こんなに部下から慕われる大魔王は始めて聞きましたよ。あのピトーさんや桃さんも例外じゃないって事か…」

ブロス「お前、十三仏に合ったのか!?」

今田「十三仏?何ですかそれ」

十三仏…始めて聞く名だ。何かの仏様か?

ブロス「馬鹿野郎!アイツらはクッパ軍団最強の集団だ!知らない方がおかしいぞ!」

今田「えぇ!?クッパ軍団最強!?それってどういう…クッパ七人衆や最高幹部よりもっスか!?」

ブロス「当たり前田のカレーよ!十三仏こそ、クッパ帝国の基盤を現在にまで押し上げたクッパ様の懐刀だ。当然、クッパ七人衆や最高幹部より上だが…異次元過ぎる故に“特別枠”として認定されている」

今田「特別枠…よく分かりませんが滅茶苦茶凄いって事は分かりましたっス」

ブロス「凄いなんてモンじゃねェよ、奴らとオレ達では住んでいる次元が違う。壊れている。クッパ軍団を志す者は数多くいれど目指す階級は最高幹部までだ、奴らは生物の枠組から外れた人外そのものだ」

この話を聞いた瞬間、当時の俺はどれだけ身の程知らずな存在かを思い知らされた。更に話を聞くと、一人一人が列強諸国に匹敵する戦闘能力の持ち主で未知数の実力と言われているらしい。

今田「(俺はあの時、とんでもない事しでかしたのかよ…殺されなくて良かった)その十三仏全員の名前って知っておられますか?」

ブロス「すまんがそれはまだお前らに教えられる事じゃねぇよ。今すぐ知りたいなら偶然、本人に出会うかしないと無理だろうな」

そう言われて教えては貰えなかったが、ピトーさんと桃さんがその十三仏に居る事だけははっきりと理解した。
そうしてブロスの兄貴は忙しそうに去っていった。

今田「クッパ軍団…俺もいつか最高幹部にまでなれるのか?」

そう思いながら俺は1人自分の部屋で寝た。明日の事は明日の自分に任せれば良いかな。

今田龍司初めての拷問…半グレをカンナで削る。


俺の名前は今田龍司。

ピトー「まだつかニャいのぉ?お前の頭ガジガジしちゃうよぉ?」

今田「俺は鰹節じゃないです。もうしてるじゃないですか」

今から半グレ共を魚の餌にしに行く武闘派の雑用だ。

周辺では俺の所属するクッパ軍団は非常に恐れられている様だ。それは無法者には無法の罰を与えるからだ。

ピトー「カタギに手を出す鰹節は削っちゃうカンナ〜許さないカンナ〜りっちゃんサラダにしちゃうカンナ〜」ザシュッザシュッ

半グレ「グエエエエエエエエッ!!!」

そんな感じで粛清をする事でシマの安泰を保っている。それでも事件が0とは行かない。世の中をナメた半グレが沢山いるからだ。

クッパ軍団に所属して3ヶ月近く経った頃だ。俺が行きつけのバーで飲んでいると大声で怒鳴っている男を見つけた。どうやら店の関係者と喧嘩している様だ。

店員「お客さん、この店ではお触り禁止ですよ!ホストも迷惑してます!」

男「あぁ!?この店に一番金を払ってんのはオレだぞ!少しくらいのお触りで騒ぐなや!」

こういう奴いるんだよな。ルール守れねぇ馬鹿が。少しお灸据えてやんねぇとな。

今田「おい、おっさん。此処はお触り禁止って書いてあるよな?目ぇ見えない?盲目?」

男「テメェ、誰に向かって口利いてんだコラ!どこの馬の骨とも知らねぇ優男が指図すんじゃねぇ!」

今田「誰が優男だって?もう一辺言ってみろよ!」ドカッ!バキッ!

男「ボゲエエエエェェ!!」

まぁ、こんな感じで容赦なく殴る。桃さんに鍛えられた事で俺のパンチは大理石の壁にさえもヒビを入れる破壊力を持つ。そこらのチンピラ如きが耐えれるモノではない。

今田「二度と顔見せんじゃねぇぞコラ!」

男「ヒェェェェェェェ!」

店員「本当にすいません…迷惑を掛けてしまい」

今田「気にしないで下さい。守代を貰う契約上、気づけなかった俺らに否があります」

そうして粛清と雑用をこなしながらせっせと働いていたある日…一本の電話が鳴った

今田「はい、今田です。え!?半グレ共が暴れてるですって?今行きます!」

それは昨日のバーからだった。急いで向うとそこは地獄絵図になっていた。

半グレ共「ヒョォォ!ドンペリ2本入りまーす!」「もぐら叩きじゃあ!逃げないと頭割っちゃうよぉー!」「ホラホラ、お触りさせてよぉ〜お金払ってんだからさ〜」

店員「グハァ!あっ、今田さん!助けて下さい…」

今田「何じゃこりゃぁ!」

何だよコレ!?何でこんなに荒れてんだよ!はっきり言って無法にも程があるぞ!?それにあの包帯は…昨日ぶちのめした男じゃねぇか!

男「あ、アイツです!アイツが昨日、いきなりオレを!」

半グレ「へぇ〜、アイツがお前をやった今田ねぇ。おい今田ぁ、オレ達「怒苦炉」に手を出してタダで済むと思う訳ねぇよな?」

今田「怒苦炉だかザクロだか知らんがテメェら今すぐ詫びて慰謝料払え。そしたら見逃してやるから」

半グレ「オイオイ、何言ってんだお前。コッチは仲間に手を出されてんだ、これくらいの報復は当たり前だろ!テメェらが詫びろや!」

まぁ無駄だった様だ。仕方ねぇ。全員ぶち撒けてやるとするか。

今田「オラぁ!だったら最短距離で死んどけぇ!」

そうして殴り掛かった瞬間!

半グレ「今田くぅん…この女どうなっても良いのかなぁ?」

何と!半グレ共は人質を取りやがったんだ!しかも拳銃を向けている!今の俺じゃどうしようもねぇ!

今田「クソが!今すぐ銃口を俺に向けろ!その女は関係ないだろうが!」

半グレ「バァカ、勝ったら官軍なんだよボケ!」ガシャァン!!

そう言って俺をビール瓶で殴る半グレ!畜生!何も出来無いから腹が立つ!

半グレ共「オラ!死ね!死ね!」「ドンペリサービスしてやるよ、お前の頭で空けるけどなぁ!ヒャヒャヒャヒャ!」

ただ耐える事しか出来なかった。奴らの良い様にサンドバッグにされ、1時間後に俺達は解放された。

今田「あのクソ共が…次はぶち殺してやる…!」

店員「大丈夫ですか…今田さん」

その声を聞いた瞬間、凄まじい罪悪感に襲われた。あんなゲス共に店を荒らされボコボコにされたのに、それでも俺を心配してくれる店員の優しさに…

今田「すいません…!本当にすいません…!俺が非力なばかりに…!」

ホスト「私が人質に取られなければ今田ちゃんは勝っていた…私にも否があるわ…」

更にはホストの女性までもが気にかけてくれていた。本当に土下座しか出来なかった。
そうして戻った俺を待っていたのは…

 
ピトー「何してんのお前」ドガッ!!

今田「ガァッ!!」

ピトーさんによる壮絶なヤキだった。
今回ばかりはどうしようもなかった。

ピトー「テメェがスットろいから!あぁなるんだよ!おい!ゴラぁぁ!あぁ!?」

今田「ずびばぜ…!グェェ!ゲバァッ!」

(今回のヤキ∶ピトーによる頭部への灰皿攻撃+倒れた今田へ踏み付け×10)

しかし見回り担当だった俺の罪は重い…
初めて体験した死ぬか生きるかのヤキだった…だが、今回やらかした事からすれば当然だ。
その後、俺と同じ見回り担当の雑用の木村から情報が入って来た。

木村「どうやらバーを襲ったのは怒苦炉って新興の半グレ集団で、身体の一部にドクロの入墨がある様です」

今田「名前は知ってる。成る程…どうりでアイツらドクロの入墨が目立ってた訳だ」

木村「ヤサはあのバーから少し離れた人気のない寂れたマンションにあるみたいです。もし戦うなら気を付けて下さい。奴らは殺しの場になると硫酸をぶち撒けるヤバい集団ですから」

今田「硫酸ってマジかよ…有り難う木村。ピトーさんに伝えて来るわ」

そうして情報を得た俺はピトーさんに報告する。はぁ…報告し辛ぇ…滅茶苦茶ヤキ入れられたからかな…

今田「ピトーさん、これが全てです。殺りますか?」

ピトー「当たり前でしょ。キミのお陰でクッパ軍がナメられちゃ困るからね。特別に手を貸してあげるよ。猫の手を借りるんじゃなくて猫の手を貸すだね」

今田「ありがとうございますピトーさん。カチコミは初めて何で有り難いです」

そうしてピトーさんと共に半グレ組織「怒苦炉」へカチコミする事が決定した。そう言えば初めてピトーさんのマトもな戦闘が見れるな。


 
 
30分後…
 


 
木村が言っていたヤサにたどり着いた。

ピトー「へぇ、結構ボロボロだけど本当に此処で合ってるの?間違ってたら殺すけど」

今田「情報屋ともコンタクトを取っているので間違いないかと」

そうして初めてのカチコミが始まる。


 
ガシャァァァン!!!

 
 
 
ピトー「二択クイズでーす!お前ら全員死ぬまで1分でしょうかー?2分でしょうかー?」

今田「社会のゴミ共!ここがテメェらの葬式場じゃあ!」

半グレ共「何だカチコミかぁ!?」「げぇ!クッパ軍のピトーだ!」「何でアイツが出て来るんだ!」

そこからはピトーさんによる凄まじい殺戮ショーが始まった。

ピトー「答えは1分DEATH!!」

半グレ「グギャアアアア!」「ゲハアアアアア!」「助け…グェッ!!」

半グレ「この猫野郎が!蜂の巣にしてしまえ!」

そうして拳銃をぶっ放す半グレ共…しかし、ピトーさんは容易く回避して殺して行く…滅茶苦茶だ…

ピトー「続きは、地獄でイキがってちょーだいね!」

半グレ「クソ!何で当たらね…ギャァァァ!」「ゴバァァァ!」「待ってくれ…ギェェッ!」

半グレ共では天地がひっくり返っても勝てる相手では無いだろう。もはや残像を残しながら半グレ共に攻撃する暇さえ与えず殺して行くんだ。ピトーさんが腕を振るえば半グレは一瞬でサイコロステーキに変わって行く。

今田「(これがクッパ軍団最高戦力の戦闘…しかも戦闘を楽しんでやがる。マジでバケモンだ…)」

そうして半グレ集団怒苦炉は首領である近田を残して肉の塊になった。

近田「おい待ってくれ、オレが悪かった!金ならある!幾ら欲しい!?いっぱいあるよ!」

ピトー「ごめん、ボクいっぱいお金あるから要らないんだよね」

今田「だとよ。そんじゃあ地獄に行こうか…」

近田「ひっ!ヒェェェ!」

そうして俺達は地下室へ近田の野郎を連れ込んだ。
其処からピトーさんによる拷問が始まる。

ピトー「たこ焼きひっくり返すね!それぇ!」

近田「それ目玉ぁぁ!」

ピトーさんの拷問はエグい。目玉に爪を突き立て近田の両目玉を抉り取る。更に釘バットで腹部を殴打する。近田の口から吐瀉物が吹きでる。

ピトー「これ絶対痛いやつ!これ絶対痛いヤツ!マーライオンになれぇ!」

近田「いだぁぁぁぁ!!ゴベェ!」

そうして拷問を見ていると唐突にピトーさんが何処からかカンナを取り出した。しかも一人漫才をしながら…

ピトー「ドラえもぉぉん、ジャイアンにいじめられたよぉ、ジャイアンを苦しませる道具出して〜(裏声)しょうがないなぁ〜のび太くん。そういう時は…カンナ削り〜ピコンッピポポポポン」

今田「それは大山ドラ時代の効果音です」

そうツッコむとピトーさんは俺にカンナを渡した

ピトー「それじゃあのび太くん、あのジャイアンを削ってあげなさい」

今田「え、俺ですか…」

困惑を隠せないが、やり方は分かっている。NOと答えれる訳など無い。やれと言われたならやる。それが基本だ。
初めてカンナで人体を削る…削る度に血が吹き出し、近田の野郎は絶叫する。だが、手を緩めるつもりは無ぇ。コイツがやった事はゲスそのものだ。苦しんで死んで貰う。

今田「ごめんなぁ今田。俺さ…木材と人間の区別がつかねぇんだよ」シャッシャッシャッ

近田「付くぅぅぅぅ!」


近田は全身の皮を剥がれて2時間苦しみ抜いた末に死んだ。ゲスにはお似合いの末路だろう。そうして出来た死体はクッパ城にある溶岩に放り込んで処理すれば良い。


 
 
 
こうして初めてのカチコミは終わった。とは言っても殆どピトーさんの独断場だったが。でもバーの皆さんに迷惑を掛けてしまった事についてはまだまだ俺も未熟だと思い知らされた。こんなんじゃ雑用から何時まで経っても抜けられねぇな。

伝説の剣豪…十三仏の竜之助。人間を輪切りにする。


俺の名前は今田龍司。

今田「お楽しみ中失礼しまーす」

???「な、何だお前!?勝手に私の神聖なる部屋へ立ち入るのか!」

今田「お前を地獄へ案内する死神だよ…」

人をダシにして金を得る豚を屠殺する死神だ。

クッパ帝国はキノコ大陸最大の領土と植民地を持ち、裏社会の組織をも取り込む程の影響力を持っている。
そんなクッパ軍団には幾つかの掟が存在している。これによって上層から末端の兵まで統率しているんだ。
その中でも特に罪が重いのはカタギへ手を出す事とヤクの使用だ。これを破った者は組織内の者だろうが問答無用で粛清される。

ブロス「兄ちゃん…どっちの手でカタギを殴ったんだい?」

中級兵「はい!神の左手です!シュッシュッ!」

ブロス「ならテメェの左手は粉砕しておこうかぁ!」ドカン!

中級兵「ガァァ!」

ピトー「ねぇキミ…注射好きなんだって?」

将官「は…はい!ハァハァ…打ちたくてたまらないっす!」

ピトー「なら両指なければ打てないねえ!アミバァ!」ザシュッ!

将官「うわらばぁぁぁぁ!」

幾ら階級が高かろうがお構いなしだ。


そうしてある日の早い朝の事…

今田「うぉぉ…寒い寒い…もう冬何だなぁ。こんな寒い時に桃さんのトレーニングは嫌だなぁ…」

そんな本音を吐きながら歩いていると1人の男とぶつかった。その男は今時珍しい和服と日本刀を腰に差した侍の様な風貌していた。

侍「こんな朝早くに何をしている?しっかり前くらい向いて歩け」

今田「あ、すいません」

何だあの男は?見た事ない男だな。その時はそうとしか思わなかったが、その後にとんでもない正体を知る事になる。
早く起きて暇なので朝早くからシマの見回りをしていた俺は行き着けの寿司屋である情報を聞いた。

大将「おい今田、最近になって変な現象が起きているのを知っているか?」

今田「変な現象?」

大将「なんでも知り合いだった人間が知人へ赤の他人の様な態度を取ったりする現象だ」

今田「クスリでもやってんじゃないんですか?その人」

大将「いや、違うんだそれが。どうやら記憶を無くした人物は必ず一度行方不明になると言われていてな。更に記憶を失った人間はその後、生きる気力がなくなり自殺さえすると言われている」

おいおい、話が急展開過ぎて訳が分からねぇよ。どうせネットでの作り話だろう。

今田「面白い話ありがとうオヤジ。朝の目覚ましになったわ。今日はツケにしておいてくれ」

そんな下らない話を聞いた俺は店を後にした。

大将「本当の話なんだがな…」

 

そうしてシマの見回りを終えて戻って来ると日本刀を手入れしている男の姿が目に入った。しかも朝に出会った侍の様な風貌をしていた男だ。

???「ん?お前は朝に出歩いていた男か…成る程…お前が新入りの今田か…」

今田「あ、朝はご無礼をしました!新入りの今田です!」

そうして挨拶を終えると一人の人物が声をかけて来た。兵卒の小西の兄貴だ。

小西「おい今田…あの人はな…魔神竜之助…竜之助って言うんだ」

今田「魔神…竜之助?」

風貌に見合うふざけた名前だと思った。
だが、この竜之助という男…あの十三仏の1人にしてかなりの狂人と言われているらしい。嘘が本当か国一つを単身で壊滅させたと伝説になっており、クッパ軍へ所属した理由が「人を斬りたい」と言うとんでもない理由らしい。

小西「あの人の前で下手を打ってみろ…多分、死ぬ」

今田「マジッスか…朝合った時は別に何も無かったっスけど。でも日本刀手入れしているって事は何かしようとしてる訳ですよね?」

小西「何でも今回の事件が関わってるんだとよ」

今田「事件?」

小西の兄貴によると今回の事件は大将が言っていた謎の現象を起こしている張本人との事だ。その張本人は何でも「リアリスト」と呼ばれる組織の傘下組織「幸福の会」を経営しているんだとか。
その幸福の会の本部に人を騙して洗脳してはお布施と言う形で信者から金を毟り取る。それが何ヶ月か続き、その後は何かしらの手口で彼らの知人との記憶を消してしまうそうなのだ。そうして人との繋がりを消された者は金を失い騙された事もあって更に追い込まれ、人生に絶望してしまうらしい。ターゲットは老若男女、子供にまで被害が及び多くの人間が破滅しているとの事だ。
何が幸福の会だ、それじゃあ不幸の会だ。幸福ってのは名ばかりのゲス集団か。

小西「事件が事件だから彼が選ばれたらしいぞ」

今田「は、はぁ…まぁ相手がクソ共なら幾ら斬っても問題ないっスね」

そうして他愛もない話をしていると

竜之助「おい今田、小西。ヤサの情報を掴んで来い。だが悠長に構える暇はない。期限は3日以内だ」

と要望が飛んで来る。3日以内か…正直厳しいがやらねば俺達が殺されちまう。やるしかねぇよな…

今田&小西「はい、承知しました」

そうして死にものぐるいでヤサの情報を掴んだ俺達。かなりギリギリの戦いだった。
そして小西の兄貴と竜之助様の2人とカチコミをする事になった。

竜之助「ここがヤツらのヤサだな?間違ってたら殺すからな…小西」

そして俺達は幸福の会本部へ乗り込んだ。

竜之助「ウーバーじゃありませーん!!」

小西「テメェら此処で何やっとんじゃあ!」

小西の兄貴がドアを蹴飛ばしカチコむ。現場は一気に混乱に包まれる。

「うぉぉ!何だぁ!」「カチコミか!?」

竜之助様は日本刀の達人と聞く…だが、そのレベルは余りに違い過ぎた。

竜之助「人間製のイカ飯でーす!地産地消!」ズババババ!

「ぎゃあああ!」「ぐええ!」「イカじゃない!」

片手で数人を細切れに殺害してしまう。太刀筋が見えない。銀閃が走った次の瞬間には相手がバラバラになっている。

竜之助「テメェら全員、輪切りになっとけぇぇぇ!!」ズバン!

今田「あ…あれが十三仏の実力かよ…とんでもねぇ…正直、達人どころかそれ以上…」

竜之助様も凄まじいが小西の兄貴も負けていない。

小西「こめかみにツルハシ!コイツは死ねる!」

「うぎゃぁぁぁぁ!」

小西の兄貴の得物はツルハシ。それを軽々と振り回し相手を殺す様は正に鬼。「罪人採掘師」なんて異名が出回る程だ。

今田「アンタも大概、化物だよ…」

小西「関心しとる場合じゃねぇ!お前も殺るんだよ!」

今田「あ、はい!」

幸福の会の関係者をなぎ倒しながら進み、気付けば教祖がいる部屋へたどり着いた。教祖は豚のように肥え太っていた。

教祖「お、お前ら!こんな事してタダで済むと思ってんのか!私を誰と心得る!」

竜之助「誰…だと?身の程知らずの豚だろう」

小西「教祖さんよ…オレらのシマで変な事されちゃ困るんだわ」

教祖は必死な形相で威嚇するがそんなモンがウチの兄貴に通じる訳などない。逆に凄まじい殺気を放ち奴を黙らせる。

竜之助「3秒だけ時間をやる…自分の両手に別れを告げろ…」

教祖「わあああああ!!」

竜之助様のただならぬ殺気に当てられたのか、教祖は必死に逃げ出そうとする。…が、その太った身体じゃマトもに動けやしねぇな。

竜之助「やっぱり豚足4本カット!お前はダルマァ!」

教祖「ゲェェェ!!」

両手と言っておきながら結局四肢を斬り捨てる竜之助様。教祖が太ってるのもあって見事なダルマそのものだ。

今田「豚からダルマに退化しちまったな。詫び料代わりにテメェのタマは頂くぜ」

教祖「お前らこんな事して無事でいられると思うなよ!私のバックにはリアリストが着いている!お前らは破滅だ!」

今田「リアリストだかハジケリストだか知らねぇが、そんなモン全員返り討ちにしてやるよ。さぁ死んでくれや」

そしてトドメを刺そうとした時…

竜之助「放っておけ…その豚は苦しんで死なねば割に合わん」

今田「そ、そうですか…」

竜之助様の言った通りヤツは地獄を見ながら死んだ。3時間近く掛かったが。



 
 
こうして俺達の出入りは終わった。幸福の会の残党共は他のクッパ軍によって捕まり、もれなく拷問を受けて骸と化した。しかし、教祖や小西の兄貴が言っていたリアリストって組織…そこが突っかかる。

今田「リアリスト…近い未来激突するかもしれねぇな」

そんな予感が俺の胸に飛来した。そして本当に激突する事となるが…その時の俺は知る由もなかった。

借金王の村田…高速のカーチェイス。桃の銃撃。

俺の名前は今田龍司。

最高幹部「木村、雑用サボるとは中々肝が座ってるなぁ…」

木村「いや…!これはその…」

最高幹部「言い訳する性根羨ましくないねぇ…そういう奴はマッスルスパークで目を覚ますと良いねぇ」

木村「それはアロガントスパークでございますー!」

今田「虐殺王!」

後輩へのヤキ入れにアロガントスパークを使う兄貴分に戦々恐々する雑用超人だ。

ところで、この世界には四人の皇帝…【四皇】が存在する事を知っているだろうか。彼らは幾つもの軍団や大規模な縄張り、強力な傘下を従えており、彼らの戦闘の規模は最早「戦争」と言われる程なのだ。
多くの国家にとっては恐怖の象徴であり、同時に王を目指すのであれば挑むべき頂でもある。兄貴曰く「この世界で生き残るには、四皇の配下になるか、四皇に挑み続けるかの二択」との事で、裏社会の者が活動するには避けて通れない存在だと言われている。そして何と、その四皇の1人に我らがクッパ様が数えられている。
だが、四皇のワンサイドゲームとは行かない。彼らの抑止力となるべく存在するのが【神殿】と呼ばれる勢力だ。女神ソラを筆頭に七賢者や女神候補生等がおり、聖典と呼ばれる物の布教や外敵の撃退等を行っている。この世界はどうやら聖典から得られる「クリエ」と呼ばれるエネルギーが根幹に存在しており、彼女らの存在はなくてはならないとか。更には召喚士によって異世界から強者を呼び出しているとの事だ。
とは言え、前述の通り四皇が代頭してからは活動の規模が以前より弱体化しているが。

今田「四皇…ですか。と言う事はクッパ様と同じくらいの兵力を誇る存在があと3人居ると…」

ブロス「単純に言えばそういう事だ。残りの3人も一筋縄ではいかない猛者が集っているんだ。故にこの世界は四皇vs四皇vs四皇vs四皇vs神殿勢力という形でパワーバランスを保っている」

今田「成る程でございます。他の四皇も厄介ですが、神殿勢力にも目を配れと」

ブロス「あぁ。神殿勢力は四皇が代頭する前の世界の頂点だったからな。油断は出来ん。事実、四皇の縄張りが奴らに開放された事例もある」

今田「かなり混沌としてますね…この世界」

ブロス「後、お前の言っていたリアリスト…だったか?そいつらにも警戒しなければならねぇ。得体が知れねぇ組織ほど厄介なモノはねぇ」

今田「なら四皇同士で手を組んで真っ先に神殿を潰すのは?」

ブロス「十中八九無理だろうな。四皇はどいつもこいつも我が強すぎる。同盟を組んだ所で仲違いが起きて戦争になるだけ。それに七賢者や女神ソラの実力が未知数だ。迂闊に手を出せば甚大な被害が出る」

今田「世の中上手く行かないモンですね」

ブロス「話はこれまでだ。さて本題と行こうか」

今田「はい」
 
この通りブロスの兄貴は歴史に詳しい。時々ペーペーの俺に教えてくれるんだ。
さて…話を変えるが、クッパ軍団は闇金への出資も行っている。特に売り上げが低い闇金業者は積極的に此方に回して貰う事にしている。
そんな闇金関係でトラブルが起きた。聞けばブロスの兄貴に闇金業者の社長が居て、徹底的にガラ対策をしておきながら踏み倒されたと言うのだ。

ブロス「厄介なのは踏み倒している村田と言う男だ。野郎は今まで100以上の闇金で踏み倒してきた猛者と言う事。しかも借りた金を使って夜逃げ計画を立てている」

今田「なら必然的に夜逃げのプロを仕込んだり半グレを雇ったりしてますよね?」

ブロス「分かっているなお前。もしや極道志望だったのか?」

今田「はい、極道に憧れてました」

ブロス「既に奴の情報は仕入れている。村田の野郎が街を離れるのは今日の夜8時頃。カタにハメるのはオレと桃さんでやる手筈だったが…お前も暇してるだろうから来い。あと念のためだ、今からでも監視を始める」

今田「夜逃げのプロとなれば情報屋対策は当然ですからね兄貴」


こうしてブロスの兄貴の車内で桃さんと共に監視を行う事になった。

  

 
桃「それじゃあ監視よろしく。私は事が起きるまで寝てるから」

ブロス「分かりました、何かあれば起こします。…今田、あのトラックが村田の野郎のモンだ。しっかり見張っとけよ?逃したら終わりだ」

今田「はい、不眠不休で見張っておきます!」

 
そうして眠気に襲われてはモンスターをがぶ飲みしながら血眼になって村田のトラックを見張ってた頃だ。


今田「!?ブロスの兄貴!トラックが動き出しました!」

ブロス「何!まだ夕方だぞ!?畜生、夜逃げは夜にやる先入観を逆手に取ったか!事前に監視しといて正解だったな!追え、今田ぁ!」

今田「オレの車はぶっ壊しちまっても良い!とにかく逃がすんじゃねぇぞ!あっ、桃さん!村田の野郎が!」

桃「ふわぁ〜…やっとぉ?」

慌てて奴らを追う事となった俺達だったが…

 

ブロス「おいコラ今田ぁ!さっさと追い付かねぇか!この下手くそが!マリカーなら6位だぞ!」
 
今田「違うんすよ兄貴!あのトラックがキノコ使った時みたいに早いんです!」

流石は夜逃げのプロ…トラックを改造してやがったか…!
そうしてワイルドスピード顔負けのカーチェイスを繰り広げ、とうとう高速から山道へ入ってしまった。トラックは更なる加速を見せる!クソ、キノコ使い過ぎだあのトラック!
これじゃぁ何時まで経っても追い付かねぇ!そう思ってると…桃さんがいきなり拳銃を構え出した!何をする気何だ?

桃「こう見えても銃は得意所なんだ。此処で撃ち抜けばトラックはお釈迦だね」

何と、桃さんは窓から乗り出しトラックの後輪と前輪の左部を撃ち抜いた!トラックは次第に減速…そして動かなくなった。何て神業…それを平然とこなす桃さんは改めて化物だと思った。
そしてトラックから半グレ共と村田の野郎が出て来る。随分ナメた事されたんだ。万倍にして返してやるよ。

半グレ「やってくれたな、クソガキ共が!」「コイツらミンチにしてハンバーグですね兄貴」

村田「奴らを始末しろ、報酬は3倍にしてやる」

村田は後ろでがなり立てている。
案の定、金が第一の半グレ共は襲いかかるが…鍛えられた俺達に半グレ風情では敵う筈もない。

今田「何でお前らはそんなに臭いの?腹かっ捌いてやるから石鹸で洗えよ…」ザクッ!!

半グレ「洗えない!」

ブロス「怒りのライデイーン!!」ドスンッ!

半グレ「ギガデイン!」

桃「北斗百裂拳ー!あたたたたたたぁ!」

半グレ「ひでぶっ!!」

桃「太ももグサグサグサ!お笑い草!」ザクザクザク!!

半グレ「足ィィィィ!」

桃「ザクザクザク!シャア専用ザク!」ザクザクザク!!

半グレ「ジオンー!!」

桃さんが居るのもあってか半グレ共は僅か15秒程でミンチと化した。

村田「くっ…クソ…!死んでたまるかよ!」

桃「ちょっと何処行くねーん」

そう言って全速力で逃げ出す村田だったが、桃さんのスピードの前ではあっさり捕まった。
同時に桃さんは村田の野郎を気絶させた。村田はカニ漁にでも駆り出してやるか。仕事も出来てハッピーハッピーだろう。

 


さて、今回の助っ人の代金は2000万だったが、その大半は桃さんとブロスの兄貴が持って行っちまった。

今田「はぁ…2000万の内たったの20万かよ…雑用は辛ぇなぁ…」

だが、金が目的でクッパ軍に入った訳ではない。牙を研ぐならこれくらいが丁度いいだろう。
何せ乗り越えるべき壁は山程存在しているからな。

今田と千代田が鬼になる。クッパ軍を舐めた…過去1の腐れ外道。


俺の名前は今田龍司。

桃「可愛い舎弟に手を出したんだ…覚悟出来てるよね…」

男「調子に乗るんじゃねぇぞ木っ端が!」

金に目がくらんだ仁義外れにケジメを付ける武闘派の雑用だ。


 
これから俺達はウチらを舐めたガキ共に制裁を加えに行く所だ。

桃「今田…私は機嫌が悪い……視界に入ったら多分殺す…入らなくても殺す……」

今田「マジすか…(やべっ、ワンチャン俺死ぬかも)」

今回は絶対に失敗出来無い。何せ桃さんが爆発するレベルでキレているからだ。
こうなった理由…それは一週間前に遡る。

 
一週間前に桃さんが一人の舎弟を連れて来た。名前はユキと言う少年だ。クッパ軍の中でも次期幹部候補に選ばれている程の功労者だ。…なのだが

桃「今田、この子がユキだよ。仲良くしてあげてね」

ユキ「ユキって言います、よろしくお願いします」

今田「(滅茶苦茶礼儀正しいなオイ…立場はアンタが上なのによ。何か気まずいぜ…)こ、此方こそよろしくお願いします!今田って言いまっス!」

まぁ、狂人揃いの上層部の者にしては礼儀正しいし、少女って言っても良いくらいに中性的な外見をしているせいでそうとは思えないんだ。男って事は分かってる…だが…正直タイプだ。
そしてユキさんと業務をする事になった。

ユキ「シマでは悪さする半グレは沢山います。360°しっかり見渡さなければ見落としてしまう…」

今田「はい、360°しっかり見渡しております!」アタマブンブン

そうして見回りがてらユキさんにちょっとした事を聞いてみた。

今田「そう言えばユキさんは何故クッパ軍へ入ったのです?」

ユキ「入った理由…ですか。単純に桃さんへの恩からです」

何でもユキさんは中学時代はこう見えても暴走族を纏めていたボスだったらしく、喧嘩は負けなし…それに加えて礼儀正しい様から関東圏では「喧嘩紳士」なんて呼ばれていたそうだ。
そしてある日、殺害未遂をした事で少年院に更迭…結局中学を卒業する事なくシャバへ出たそうだ。
それ故に前科ありの彼を受け入れてくれる仕事は無く、明日を生きるのに精一杯だったらしい。
そこに現れたのが桃さんだった。

桃「その歳でもう路頭に迷うとは可哀想に…もし良ければ私の所に来なよ」

ユキ「かたじけない、かたじけない…!こんな私に対して…!」

俺もそうだったが、桃さんは他の上層部連中に比べて面倒見が良い。

「死ねやガキぃ!」「人生ゲームオーバー!残念だったのぉ!」

桃「死ぬのはお前らだよ、最短距離で地獄に飛ばしてあげる」

「ギャァァァ!!」

軍へ入ったばかりで青かったユキさんは喧嘩の際に桃さんに何度も命を救われたとの事だ。

ユキ「だから桃さんには頭が上がらないんですよ。こうして幹部候補までなれたのは桃さんが居たからこそ…私の実力とは到底言えません…」

今田「いえ、ユキさんはもっと自身を持っても良いと思います。俺なんか喧嘩自慢なのに未だ雑用ですから」

そして話の途中だった。ユキさんが途端に表情を一変させる。

ユキ「今田!危ない!!」ドカッ!

今田「え?ユキさ…ぐわ!」

いきなりユキさんに突き飛ばされた!パワーは凄まじくかなり吹き飛ばされた!そして次の瞬間!


ガシャァァァン!!!

ユキ「グワァァァ!」

何と!ユキさんを1つのダンプカーが轢きやがったんだ!そしてダンプカーから降りて来るクソ共…半グレか!

「気持ちいいくらいに飛んだねえ、まるでタコみたいになってるよコイツ」「あの時の恨み、此処で晴らさな気が収まりませんわ」「どうするコイツ?ミンチにでもするか?」

そう言うと半グレ共は鉄パイプを取り出した!あの状況は不味い!早く助けに行かねぇと!

今田「オイ、テメェら!その人全員でリンチする気かコラ」

半グレ共「あ?何言ってんだお前、お前には関係ねぇだろ」「兄貴、多分コイツの舎弟かと」「どっちにしろ見てたんなら死んで貰うしかねぇな」

今田「死ぬのはテメェらだ…仁義外れが…覚悟しろや」

啖呵を切り、喧嘩が始まる…かと思った。だが、いきなりユキさんが大声で俺に話し掛けた!

ユキ「今田!逃げるんだ!キミはまだ若い!そんなキミを巻き込む訳には行かない!」

今田「で、でも!このままだと死んでしまいますよ
!」

ユキ「上の筋は絶対だ!今田、お前は分からないのか!」

今田「ユキさん…!グゥゥ…!すみません!」

そう言われた俺は逃げる事しか出来なかった。
その後、ユキさんは半グレ共に凄惨な程の暴行を受けた。だが、死ぬ寸前にユキさんは…

半グレ「はぁ〜すっきりしたぜ…人殺すと小便したくなるんだよなぁ」「逃げ出した今田って野郎はどうします?」「あんな腰抜け放っておけや、掛かってきた所でボコボコだけどな!」「これで此処らの利権は兄貴のモノですn…ギャッ!」パァン!!「!まさかこの野郎…まだ生きてんのかくたばり損ないが!」

ユキ「此処は殺しの場…最後の最後まで油断しちゃ…いけない…ですよ…一緒に地獄へ…」カチャ…

半グレ「がぁぁ!」「グゲェェ!」「グハッ!」パンパンパァン!!

ユキ「桃さん…本当…にすみませんでした…私は…もう…死にます…あぁ…あの子だけは…助かれば…」

最後の気力を振り絞り寝転んだままにも関わらず半グレ全員の脳天を撃ち抜いた。その様はまさに幹部候補に相応しい圧倒的な根性と強さだった…そうしてユキさんは死んだ…
俺は泣く事しか出来なかった。短い付き合いではあったが、確かにその生き様は俺の目に焼き付いた。

今田「桃さん…!俺のせいでユキさんが…!」

桃「…」

桃さんは俺を殴る事も泣く事もしなかった。ただ黙って俺の話を聞いているだけ。

今田「ユキさんを殺ったクソ共は徹底的に洗い出します…少し時間を下さい」

涙を堪えながらそう話す。それに呼応するかの様に桃さんも口を開く。

桃「……頼める?今田…許す訳には行かない…」

ユキさんを私怨で殺した事は明白だ。その翌日から即座に情報収集を始めた。
俺が使える伝手で奴らの事を掴んでるのは恐らく1人だけだろう。

情報屋「あぁ…あの街での一件ね。既に事件として取り上げられているよ。犯人は未だ不明だけど」

今田「犯人…見つけ出してくれるか?」

情報屋「分かった。これくらいの事件なら容易い事さ。1日だけ時間をくれ」

そして依頼を掛けて一日後、情報屋が連絡をくれた。

情報屋「今田、犯人が分かった。ユキさんを殺ったのは半グレ組織「怒羅権」だね」

今田「怒羅権?」

情報屋「殺した理由は余りに吐き気がするもの…彼の友人ならば覚悟して聞いてくれ」

そう発言した情報屋によると、奴らは元極道組織「真鍋組」でクッパ軍にシマの利権を奪われた事で組織が衰退し彼らを恨んでいたらしい。

構成員「あの野郎…!オレ達にみかじめ料払ってた癖にクッパ軍へ鞍替えしやがってぇ!」「オレらはカツカツなんだぞ…!」

それ故に鞍替えしたバーの店員達が許せなかったのだ。そしてイカれた考えにたどり着く。

構成員「なぁ兄貴。もう極道辞めて半グレにならね?」

兄貴分「なるほど、そうすりゃ同じ穴の狢が集まって資金難も解決、組織も復活って訳だ!ぶっ殺しちまうか!」

そして奴等はそれを実行に移した…が、店で暴れていた所をユキさんにぶちのめされた様だ。
この因縁が出来たのは数年前の事だった。

ユキ「この店はオーナーの意思で私達を選んだ。それを邪魔してキミ達の勝手な正義を押し付ける義理は無いです。次やったら顔面陥没じゃ済まないですよ」

構成員「ヒェェェ!」「クソが!覚えとけよ!!」

別にユキさんは何も悪い事はしていない。ただ注意して顔面陥没程度で済ましてあげていたのだ。

情報屋「更にユキさんの家には10歳くらいの孤児がいたそうだ。その子を男手1つで育てていたが、ユキさんが殺された後にその子も殺された。しかも弄ばれた後に殺したらしい」

もう聞きたくなかった。これ以上聞くと誰彼構わず殺しちまいそうだ…

今田「本当に吐き気がするよ…もう十分だ…あのクソ共を滅茶苦茶に殺して組織は跡形もなくこの世から消すわ…」

この事を報告すると組織の皆は烈火の如く怒り狂った。

ブロス「クソが…誰に手を出したと思ってんだ?滅茶苦茶にコロしてやるかァ…」

竜之助「己が私怨で殺した挙げ句に罪無き子供にまで手を挙げるか…生かしておけん」

小西「今すぐこめかみに百回ツルハシぶち込まねぇと気が狂いそうだよ…!」

ピトー「ハハ…怒りって通り越すと笑いが出て来るんだねぇ」

特に桃さんの怒気は凄まじく

桃「クソ共が…舎弟ばかりかあの子の大事な子供にまで手を出すのか……四肢を千切ってやりたいよ…」

こうして外道をこの世から消す為に動き出した。
今回、襲撃を掛けるのは俺と小西の兄貴、そして真打ちである桃さんだ。

桃「此処に奴らが居るんだね?」

今田「はい。間違いないかと」

小西「今田ぁ、足引っ張るなよ?」

怒羅権のアジトへ乗り込んだ。其処からは一方的な殺戮劇が始まる。

小西「仁義に外れたテメェらの脳みそ…掘り起こしてみようかぁ!」グシャァ!!

「ぐへぇぇぇ!!」

桃「邪魔だ…」ゴキッ!!

「ピギャッ!?」

奴らは烏合の衆だ。半グレ如きでは相手にもなりやしない。

小西「此処の奴らはオレが殺す。先に行けぇぇ!!」

小西の兄貴が時間稼ぎをしている最中、俺達は2階へ駆け上がった。

今田「討ち入りじゃぁぁぁぁ!!」ズバッ!

「ぎぃぇぇぇぇ!!」

桃「存在が公害だ…早く死んでくれよ」グシャ!

「イタイ!イタイ!」

粗方雑魚共を片付けていると3階から一人の男が降りて来た。

男「冗談じゃねぇ!ウチにカチコミとかふざけてんだろ!」

桃「……この野郎……今田ぁ…あの男は?」

今田「あの人こそユキさん殺害を指示した1人であり、罪無き子供にまで手を掛ける外道でございます」

桃「取り敢えず全身の骨を叩き折るか」

今田「何でユキさんを殺した?それにユキさんの子供は何一つ迷惑を掛けてねぇよな」

男「あぁん?あのクソ野郎がオレらのメンツを潰して恥を晒させてくれたからだよ!だからガキも殺してやったんだ!最後は情けなかったぜぇ?泣きながらアイツの名前叫んでたからなぁ!あと結構シまり良くて気持ち良かったわ」

今田「テメェ…もう喋んなよ…口からドブの匂いがして吐きそうだわ。桃さん…アイツはオレに殺らせて下さい」

桃「良いよ。特別にプレゼントしてあげる」

次の瞬間、奴は銃を抜く…が、遅すぎるわボケが。
そして奴の手を逆に銃で吹き飛ばした。

男「死ねや三下…え?」パァン!!

今田「そんな銃じゃ撃てやしねぇよゴミが」

俺は瞬時に懐を取る。

男「ぐィィィィィィィィ!!」

今田「あの子の恨みも込めてゆっくりとグリンしてあげる…悪い子に相応しいプレゼントだよ」

腹ってのは簡単に死ねないからキツイんだよな。
切腹に介錯人を付けるのはこれが理由だ。

今田「自分でやる事もせず人から奪うだけのテメェは何で生きてんのか分からねぇんだわ。そのまま死ねよ」

そして桃さんの居る3階へ行くと逃げ出そうとしている組長が目に入った。
情けねぇ…組員が必死に戦ってる最中大将だけ逃げんのか。親が親なら子も子だな。

組長「ち、違うんですよ!下の人間が勝手にやった事で…」

今田「なら…靴でも舐めたらどうだ?」

組長「お願いしまああああすぅ」

まるで豚じゃねぇか。いや、流石に豚に失礼だわ。命を頂かせてくれる豚とこのクソでは天地の差がある。
当然、そんな事で桃さんが許す訳がねぇ。

桃「おら立てよ…!」ドカァァァンン!!

組長「ゴエエエエエ!?」

桃さんは容赦なく顔面を蹴り上げて立たせた。あーあ、もう顔面が餅みたいだな。
桃さんは簡単に死なない様にひたすら殴り蹴飛ばした。

桃「オラ!アァ!?ゴラァ!!」

組長「ごえ!グェ!ぎえええ!!」

骨が砕け、内臓が潰れる音が鳴り響いた。
そして最後は…

桃「お前の首はアイツの墓前に備えてやる!腹の中身全部ぶちまけろぉぉ!!」

組長「オゴェェェェェェェェ!!?」

ナイフで腹を掻っ捌いた。

 
 
 
こうして怒羅権は壊滅し、ケジメを付ける事が出来た。

桃「ユキ…仇は取った…ゆっくり休んでね」

今田「ユキさん…短い間でしたが貴方から様々な事を学びました」

墓参りが済み、俺が先に墓前を後にすると桃さんの泣く声が聞こえた。本当に辛いのは桃さんだよな…今俺達に出来るのは桃さんが立ち直るのを見守るだけだ。

悪魔六騎士ザ・ニンジャvs十三仏ネフェルピトーvs七賢者カルダモン…三つ巴の究極スピード対決。(執筆中)


俺の名前は今田龍司。

ニンジャ「では、とくと味わえ!闇に奔り、影に潜む我が秘術をーっ!」

ピトー「じゃあ悪魔超人vsキメラアントvs七賢者のスピード戦争にしゃれこもうと行こうニャ!」

カルダモン「此処は広い…誰も私のスピードに付いてはこれない」
 

今田「いや張るのスピード勝負なんかい!」

化け物達のスピード勝負に目を酷使するハメになったノロマ超人だ。