そして、13年後…
〜カラフルシティ 病院〜
一郎「かあさん!?」
母「ああ…一郎…」
一郎「……医者からはなんて?」
母「…もう…助からないって」
一郎「……ッ」
母「……一つ、お願い事をしてもいいかしら?」
一郎「なんだい…」
母「カラフルシティの…あの町の、立派な町長になってほしいの…」
一郎「…わかった」
母「だから……カラフルシティを…世界一の、街に、して…ね…」
……母はその数日後にこの世を去った。
〜カラフルシティ 色野家〜
一郎「世界一の…街…」
ディスコツィオーネ「………」
一郎「そうだ……なあ、ディスコツィオーネ…」
〜とある町〜
ディスコツィオーネ「……フンッ!」
ディスコツィオーネが杖を振ると、町の色はみるみる消えていった。
一郎「ふふ…はは…」
一郎「ふははははは!!!!この力を使えば、カラフルシティの色はもっと綺麗になり、かあさんの目指していた"世界一の街"ができあがる…」
ディスコツィオーネ「………」
一郎「待っていてくれよ…母さん…!」
私が野望に燃えていた頃には…
あの石の色はすっかり、消え去っていた…。
おしまい