(イーデン)
〜カラフルアイランド〜
「ついに着いたか…」
俺は「ある目的」によって、あるモンスターを探してカラフルアイランドに来ていた。
「さーて、「ディスカラーズ」はっと…」
ちらりちらりと周囲を見ていると、ソフト帽とカラースーツを着た丸っこい生物を見つけた。
「あ、アレか」
「アレとは失礼な!私達は「ディスカラーズ」という…ん?あなた、ちょっと格好が私たちに似ているような…」
「ああ、悪いな!…俺もディスカラーズ見るのははじめてなんだ!…服が似てるのはいわゆる収斂進化ってヤツじゃないか?銃を使うから自然とこういった見ための服装に落ち着くってワケよ」
俺はジョークを使い、ディスカラーズの興味を惹こうとする。
「な、なるほど…って、騙されませんよ!」
ノッてくれたようだ。やったぜ。
「ま、まあ冗談だ。んでアンタに話があるんだが…」
「…なんでしょうか?」
「俺と組んでくれないか?」
「え?」
「なーに、悪いようにはしない。危なくなった時の避難とかはこっちが保証するし、武器の支給からその他云々までコッチがサポートする。」
「なるほど…」
俺はディスカラーズの話を聞き、その要求などについて色々と相談して行った。
最終的に…
「…よし、いいでしょう!」
「ありがとな!」
契約成立!
こうして、アタック一辺倒だったイーデンは強いデバフ要員を連れてきたのだった!
(メリル)
秋の森にて。
「〜♪」
私はカボチャ団子を持って、秋の森を歩いていた。
狙いはもちろんアレだ。
「!」
私めがけて、ウサギのような影が飛びかかってくる。
私はすかさず、ネットを構える。
「捕まえたっ!」
私はお目当てのウサギ型の魔物…ラピッドリーパーを捕まえると、身振り手振りを織り交ぜてコミュニケーションを取ろうとしてみる。
(この団子を対価に手伝ってくれるかな?ここを離れることになるけど)
…相手は首を横に振った。
(ここになにか心残りがあるの?)
再び、相手は首を横に振った。
(…もちろん、都合の悪い時は休んでていいからね)
…相手は、首を縦に振った。
ここで横に振っていた場合、相手を離すつもりでいた。
魔物にもいろいろ理由はあるだろうし…
相手はロープを解くと、こちら側とハイタッチをした。
最近、イーデンさんに心強い「用心棒」がついたらしい。
私も「用心棒」を雇いたくて、この秋の森に来ていたというわけである。
このラピッドリーパーは私がサポートに回っている間に、代わりに攻撃してもらう役として雇うつもりだったのだ。
無事に契約は成立。よかった…