夢遊魔族と呼ばれるモンスターたちが集う魔空間。憧憬より産まれし彼らは「マガツメ団」と名乗り、共に発生したこの世界を本拠地にしている。世界の主であるマディラルテの趣向によって丸ごと城に改装されており、若草色の仄かな光に照らされた神秘的な姿には思わず目を奪われてしまうほど。
辺りに漂っている真珠のような結晶は、夢遊魔族の根源である憧憬の残留思念が凝縮されたもの。他の種族にとっては綺麗なだけの物体だが、夢遊魔族からすると１つあるだけで生命活動に当分困らなくなるほどの栄養源らしい。そのため異世界の夢遊魔族からの襲撃に備え、この世界はマガツメ団の団員マンダラーネが操る転移の魔法陣からでしか行き来が出来ないようになっている。
城にはマガツメ団の面々のほか、マディラルテの夢のチカラから溢れ出る形で自然発生した魔物も住み着いている。彼らは夢遊魔族かつマガツメ団に属していないというこの世界では独特な立ち位置の存在だが、生息地をより過ごしやすくするためにマガツメ団と結託しており、団員と見なしても差し支えないほどの信頼関係を築いているようだ。