「今日は海が綺麗だ。」
そう彼は言い、ワイングラスを口へと運ぶ。
確かに今日はいつもと違って海が輝いてる。
そういえば、確か前にもこんな事があったような‥‥
「ほっぺ」
え?
そう言うと、彼は私の頬についたシチューを取った。
「あっ、今日のシチュー‥‥」
「がっついてたからな、お前‥‥」
「もう、デリカシーないわね‥‥」
「お前ももう少しはおしとやかになればいいんじゃないか」
「そんなこと言ってるけど、そんな私に惹かれたのはあなたでしょ?」
「ああ、そうだ。愛してる。」
「ちょ、ちょっと…急に愛してるだなんて言わないでよ」
「その顔を見るともっといじめたくなる」
彼はいつも私に意地悪なことを言う。
そんな彼と出会ったのは、もう10年前…
使用人「由美子様、9才の誕生日おめでとうございます」
由美子「あら、ありがとう竜司。」
私の名前は三俣 由美子。
打ち切りss