またーり書き込みしましょ(´・ω・`)

勝手に書き換えるのはおこがましいことなので
こちらに少し俺なりにアレンジしたのを載せておく。

※一話追加及び、一部のセリフを変えただけです



これは、私がまだカラフルシティの町長を
務めていなかったころの話である…

第一話「ピクニック」


〜グリーンフォレスト〜

母「待ってよ、一郎〜」

一郎「かあさん、はやく〜!」

母「せっかくピクニックに来たんだから、もっとゆっくりしていこうよ」

一郎「先に行ってるよ〜」

母「迷子にならないようにね〜」

一郎「わかってるよ〜」



数分後…

一郎「ま゛よ゛っ゛た゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!!!!」

一郎「一面緑だし、どこから来たのかもわからないよお〜。…ってあれ?あそこの木、なんだか色が薄いような…なにかあるのかな!?」

第二話「出会い」


???「…………」

一郎(あれは…魔物?…でもなんだか元気が無いな…そうだ!)

???「…………?」

一郎「ねえ、キミ!」

???「ッ!」

一郎「あっ逃げないでよ!お腹空いてると思って…これ…」

一郎は持ってきたサンドイッチを差し出した。

???「…………」

一郎「食べ…ない…?」

???「…………」

母「一郎ー!どこなのー?!」

一郎「あっかあさんの声だ!…これ…置いておくね…」

???「…………」

第三話「友達」


翌日…

一郎「あっ!やっぱりここにいた!おーい!」

???「!」

一郎「昨日の…食べてくれた?」

???「…」

謎の魔物は頷いた。

一郎「よかった!今日も食べ物持ってきたから、一緒に食べようよ!」



某日

一郎「来たよー!ディスコツィオーネ!」

ディスコツィオーネ「!!」

一郎「図鑑で見たんだ!キミは色を吸い取る力があるんだね!」

ディスコツィオーネ「っ… !」

ディスコツィオーネの、嫌な記憶が蘇る。



「きゃあああああ!!この魔物の触れた所の色が消えた!!!」

「追い払えー!」

「色を吸うなんて気味の悪い魔物が、この街に来るなぁあ!!!」



ディスコツィオーネ「……」

一郎「そんな力があるなんてすごいや!後でみせてよー!」

ディスコツィオーネ「…!」

…その日から。ディスコツィオーネの心に一筋の光が差してきた。

第四話「楽しい日々」


それからというもの…
私と、ディスコツィオーネは毎日会っては
一緒に遊んだ。

一郎「ディスコツィオーネ、このりんごの色、吸ったりできる?」

ディスコツィオーネ「……」

一郎「すごいや!!まるで彫刻みたい!!やっぱりディスコツィオーネはすごい魔物だよ!」

ディスコツィオーネ「……!」

一郎「ねえねえ、その吸った色を…んしょっ、…この石に塗ったりできない?」

ディスコツィオーネ「……」

一郎「わぁ、綺麗に赤く染まったね!……そうだ、いいこと思いついたよ!」

ディスコツィオーネ「……?」




一郎「……よーし、その吸った色を全部この石に流してみてよ!」

ディスコツィオーネ「……。……!!」

一郎「わぁあっ!!綺麗な虹色ッ!」

一郎「はい、これ」

ディスコツィオーネ「…?」

一郎「この二つの石は僕とディスコツィオーネの友達の証!この石の色が消えない限り、僕たちの友情は不滅だ!!」

ディスコツィオーネ「……!!!!」

それから私たちはその石を肌身離さず持ち、一緒に遊んだ。
……しかし、ある日から、すっかり私は石のことを忘れてしまったのである…

第五話「消えゆく色」


そして、13年後…

〜カラフルシティ 病院〜

一郎「かあさん!?」

母「ああ…一郎…」

一郎「……医者からはなんて?」

母「…もう…助からないって」

一郎「……ッ」

母「……一つ、お願い事をしてもいいかしら?」

一郎「なんだい…」

母「カラフルシティの…あの町の、立派な町長になってほしいの…」

一郎「…わかった」

母「だから……カラフルシティを…世界一の、街に、して…ね…」

……母はその数日後にこの世を去った。



〜カラフルシティ 色野家〜

一郎「世界一の…街…」

ディスコツィオーネ「………」

一郎「そうだ……なあ、ディスコツィオーネ…」



〜とある町〜

ディスコツィオーネ「……フンッ!」

ディスコツィオーネが杖を振ると、町の色はみるみる消えていった。

一郎「ふふ…はは…」

一郎「ふははははは!!!!この力を使えば、カラフルシティの色はもっと綺麗になり、かあさんの目指していた"世界一の街"ができあがる…」

ディスコツィオーネ「………」

一郎「待っていてくれよ…母さん…!」

私が野望に燃えていた頃には…
あの石の色はすっかり、消え去っていた…。

おしまい

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