息抜き落書き

・天羽組
空龍街を守る任侠組織。仁義や任侠を重んじるヤクザの模範的組織。
・工藤会支部
空龍街で暴れる敵対組織。北九州に本部を置く。同じ極道でも此方はカタギに平気で攻撃する仁義外れ共の集まりである。

俺の名前は工藤清志。天羽組に所属する武闘派の極道だ。
近年、暴対法によってヤクザの活動が縮小化してきている。それにより昔とは違って大っぴらに抗争したりシノギを得る事が難しくなった。だが極道は本来、任侠を重んじるものだ。暴対法だからと言ってカタギに迷惑を掛けて良い理由にはならねぇ。
最近ではそんな極道の本分すら忘れちまった仁義外れのヤクザ共が増えている。ニュースを見れば分かるが、カタギを騙して金を取る奴さえいる。全く悲しい話だ。

工藤「兄ちゃん…カタギを騙して食う飯は美味いか？」
仁義外れ「ひ…ひぃぃっ！？」

---

街の見回りは極道の仕事の一つだ。いつ事件がシマ内で起きるか分からないからだ。ヤクザってのはカタギの方が居てこそ成り立つ。少しでも少ない金を組織に納めてくれている店なら尚更守らなければならねぇ。それが極道の義務だ。
さっきもウチのシマで暴れていた半グレの馬鹿共を粛清した所だ。
　
工藤「兄ちゃん、ウチらに粉掛けたら死ぬしかないんだわ」
ザコA「ぐべべべべ…」
ザコB「コェェェ…」
ザコC「ば、化け物が…」
工藤「お前ら組織のモンだろ？誰がバックにいる？正直に言ったら生かしてやる」
　
この半グレ共はチャカやドスを持っていた。つまり俺達と同じヤクザがバックに居るって事だ。ヤクザが半グレを雇うとは…なんとも情けねえ。
　
ザコA「お、俺達は工藤会って組織の命令で動いただけなんです…」
ザコB「人を1人殺す毎に10万貰えるからって…」
ザコC「だから欲に駆られて…」
工藤「そうか。お前らは金の為に人を殺すのを条件に雇われたって事か。なら生きていても害悪を撒き散らすだけだなぁ！腹の中身出しとけぇ！」
ザコ共「ガァァァァァ！！！」
　
あの馬鹿共は工藤会と言っていたな。
工藤会と言えば九州に本部を置き、闘争行為そのものの為にカタギを平気で傷つける仁義外れの巣窟だ。とある一般企業が銃撃を受けたり、街のド真ん中に手榴弾を投げ込んだりしていた。アレを極道とは認めれねぇな。しかし以前、天王寺組の城戸とウチの須永が総裁のタマを獲って弱体化した筈だが…

---

須永「さて野村くん…君は大変な事をしたねぇ」
城戸「カタギ巻き込んであまつさえ他所の組織に粉掛けて…タダで済むと思うてへんやろ？」
野村悟「う、うるせぇ！木っ端が死んだだけだろ！それがなんで総裁殺しになるんだ！」
須永「よぉく分かったぜぇ…お前らは仁義のじの字すら忘れちまったようだなァ……情状酌量の余地なし！人生用無し！お前らの余命なしぃぃ！」
野村「ギャァァァァァァッ！！」
城戸「おぉ、エグいねぇ。バイティングの須永はんは」

---

そんな事を考えながら街を歩いていた時だった。
遠くから爆音が聞こえた。
　
工藤「！？何が起きた！」
　
俺は急いで駆けつける。そこには血塗れのカタギや無残に壊された車の残骸があった。

工藤「クソッ、重症者の数が多過ぎる！先ずは救急車を呼ぶのが先決か！」

俺だけでは到底対処しきれない！急いで組からも応援を呼ぶ！

工藤「親っさん！俺です工藤です！街が爆破されて重症者が出ています！応援を呼んでくれませんか！？」
天羽「分かっている！今、応援を頼んだ所だ！」
工藤「分かりました！引き続き救助に辺ります！」
　
俺達は出来る事を全力でやった。しかし少なからず死者が出てしまった。中には幼い子供もいた。情けねえ…俺達が弱いばっかりに…

犯人は警察に捕まったようだ。何でも工藤会関係の奴らしい。仁義外れが…許す事は出来ねぇ。

---

組に戻った俺は犯人である工藤会を洗い出した。
この件は工藤会の支部がやった事だった。どうやら組織の弱体化と暴対法が重なり空龍街をヤサに利権を得ようとしていた。
天羽「工藤会か…あれだけやられておきながら懲りないものだ。工藤、この件はお前と坂元に任せる。空龍街に寄生する工藤会のゴミ共に思い知らせてやれ」
工藤「分かりました。親っさんの言う通り仁義外れ共は腹を捌きます」
坂元「はぁい。工藤会のザコ共の首は全て刈り取りたいと思いまーす」
こうして俺達は空龍街の工藤会支部にカチコミを掛ける事になった。

工藤「坂元、お前も見違えるほど成長したな。以前は暴走機関車みたいだったのによぉ。教え甲斐があったってもんだ」
坂元「いえいえ…俺なんてまだまだですよ…むしろやっと小学校に入った様なものですわ」

コイツは坂元鎌尾。南雲とは同期にある。以前、舎弟の山田を粛清した事で謹慎となり俺が1から仁義ってものを叩き込んでやった。あの件については山田にも非はあったがやり過ぎだったからな。
そうして俺達はヤサの前に辿り着いた。
　
工藤「あそこが例のヤサか。仁義外れの匂いが伝わってくるな」
坂元「全くです。とっとと済ませちまいましょう」
　
そうして俺はヤサのドアを勢いよく蹴り飛ばした。
　
工藤「さぁ兄ちゃんら、此処が人生の幕引き場だ。精一杯生きたか？」
坂元「ヒャヒャヒャ！アミバ祭り開始ィ！」

工藤会も武闘派と謳われているが所詮、弱いもの虐めで名を挙げたカス共だ。真の武闘派組織の前では子供騙しにしかならねぇ。
　
工藤「学のない人生お疲れさん。続きは地獄の閻魔とやってくれ」
ザコA「ゴペェェェ！」
坂元「首狩り族でぇぇぇぇす！」
ザコB「た、助け…グァァァァァァァ！」
ザコC「ひっ…怪物が…」
工藤「お前らも武闘派と言われてんだろ？少しは根性見せてみろよ」
坂元「武闘派の割に大した事ないんだねぇ」
　
そうしてザコを掃除していると奥から誰かが出て来た。どうやら支部のトップらしい。

？？？「なんじゃぁ！カチコミか！？テメェら誰に喧嘩売ってんのk…アギャァァァ！！」
坂元「なにペチャクチャ喋ってんの？一旦アミバになっとけよ」

坂元が話を遮る様に奴さんの指を全部斬り落とした。
鎌の坂元って肩書は伊達じゃねぇ。むしろ以前よりキレが上がってすらいる。そして俺と坂元の尋問が始まった。
　
工藤「兄ちゃんよぉ、なんで空龍街で暴れるんだい？カタギにも被害が出てるのが分からないのか？」
坂元「カタギを平然と巻き込んで半グレ使ってシマ荒らし…勇気あるじゃん。死にたいんだねぇ」
？？？「へっ、知らねぇなぁ！俺達は闘いてぇんだ！人をぶっ殺すと気持ちいいからな！野道に小便するようなものだろうが！」
　
俺は腹を捌きたい衝動を抑えながら尋問を続ける。仁義外れが。タダで死ねると思うなよ。
　
坂元「このクソ野郎が…どこまでも腐ってんなテメェ。まぁ名前だけ教えろや」
菊池「俺はなぁ工藤会No.3の菊池敬吾だ！よぉく覚えとけ！俺を殺したら九州から大軍率いてやって来るぞ！それが嫌だったら解放しやがれ！！」
工藤「おいおい兄ちゃん、脅しが下手過ぎて半グレすらビビらねぇよ。それにウチらは殺しの天羽組。喧嘩なら上等だぜ。まぁテメェらじゃ先ず敵わねぇがな」
菊池「い、良いのか！？本気で言ってんだぞ！早く解放しろよ！」
坂元「誰が解放するかボケ。テメェはやり過ぎた。後はウチの組でやろうじゃねぇか」
　
その後、組の施設に連れ去ってやった菊池は俺と坂元、そして米倉と小峠の4人で徹底的に痛め付け苦しんで貰う。

坂元「ほらほらほらぁ一本でーも人参♪どんどん切って逝コー！」
菊池「ギィィィィ！」
坂元「ドラ👊もんになぁれー♪」
坂元は足の指を歌いながら斬り落とし
米倉「ほぉら竿に6つ目の穴が開いたぞ！これが本当のチンアナゴだ！1円にもならねぇけどな！」
菊池「ンギィァァァァァァ！！」
米倉は竿と玉に電動ドリルで穴を開けた。それでも傷付いたカタギの怒りを考えたら釣り合わないが。
小峠「なんでテメェが墨背負ってんだ！外道に似合う墨なんざねぇんだよぉぉぉぉぉぉ！！！」
菊池「イギィィィィィ！！！！？？」
小峠は十八番の墨剥がしだ。コイツは辛えだろうな。背中の皮をビリビリと剥がされんだからよ。
菊池「も…もうじまぜんがら…許じでぐだざい…」
そして限界を迎えた菊池は醜い命乞いを始める。もはやコイツは極道として失格だ。これまでの被害者の怒りも乗せて腹を掻っ捌いてやった。
工藤「カタギを平気で傷付けるテメェに居場所があると思うかぁぁ！この仁義外れがぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
菊池「ゲバァァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！！」

　
こうして俺達の工藤会に対するカチコミは終わった。
これで工藤会本部の連中もビビって手出し出来なくなるだろう。
俺達は無法の世界に生きている。だからこそ無法を働く者には無法を以て手を下すのだ。勿論、極道よりも全うに働いているカタギの方が立派なのは言うまでも無い。